...その本の表紙のことで伊上凡骨がきてゐるのである...
小穴隆一 「二つの繪」
...凡骨に化する必要が在る...
太宰治 「春の盗賊」
...凡骨(ぼんこつ)の倍以上に神経が鋭敏なのかも知れん...
夏目漱石 「草枕」
...彫刻師凡骨などのお伴をした時は...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...凡骨に一寸人並みでない所があるので...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...フリツルンプや凡骨や都川という木下杢太郎氏の詩へ出てくる鳥屋の話など...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...×凡骨(ぼんこつ)さんの大事がる薄い細身の鉄の鑿(のみ)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...伊上凡骨といふ木版彫刻家である...
吉川英治 「折々の記」
...この凡骨の顏にはあつた...
吉川英治 「折々の記」
...そして、伊上凡骨、と東洲齋寫樂とは、同郷人であり、仕事も、版と繪といふ唇齒の關係をもつてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...凡骨の話にふれたら...
吉川英治 「折々の記」
...凡骨を歌ふの舊作が幾首かあつたやうに思ふ...
吉川英治 「折々の記」
...凡骨の畸人と奇行ぶりは...
吉川英治 「折々の記」
...凡骨が鴨の圖の藝術を作家と共に理解して共感してゐるのだとは思はなかつた...
吉川英治 「折々の記」
...頼みもしないのに凡骨が又...
吉川英治 「折々の記」
...そこ迄に凡骨は云つてくれたけれど、自分はつい箱を作るのもおつくふだし、又平福氏の所までわざ/\見せに行つてから、違つてゐたなどと云はれては、寔に間のわるいものになると思つて、ついずる/\に忘れてゐるうち、その凡骨も死に、平福百穗氏も故人になつてしまつた...
吉川英治 「折々の記」
...だから台所へくる御用聞きなどが、凡骨がいないと、『今日は御隠居さまはお留守ですか』と言ったりしましたよ...
吉川英治 「小説のタネ」
...その凡骨にベンタツされて初めての新聞小説をひきうけたんですから...
吉川英治 「小説のタネ」
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