...わしが後(あと)に見た凡ての事があるのにも拘らず...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...凡て與へられたる經驗に深入りすることによつて成長(事實上)する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...その時我等の凡ては...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...此等のものは凡て此種の自我である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...或は又凡てを容(い)れ凡てを抱いて...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...ヘシオドスの『神統記』に見ゆる凡ての神々は智勇絶倫の偉人が...
高木敏雄 「比較神話学」
...凡ての哲学は、世界観を産まないまでも世界観からのみ発生する、そして世界観のもち得る論理内容が歴史的に制約されていることは人々の知る通りである...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...理論的労作は凡て思考に還元される...
戸坂潤 「科学方法論」
...」凡てのことがはっきり分って来たように彼には思えた...
豊島与志雄 「恩人」
...凡ての學問が傳授でやつてゐました...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...代助には、平岡の凡てが、恰も肺の強くない人の、重苦(おもくる)しい葛湯(くづゆ)の中(なか)を片息(かたいき)で泳(およ)いでゐる様に取れた...
夏目漱石 「それから」
...何故ならば凡ての人々があなたを軽蔑したでしょうから...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...啻に神儒佛のみならず耶蘇教も囘々教も老子も莊子も其外凡ての徳教――宗教と云ふものは皆こりや宜しいと云はなくてはならぬ...
福澤諭吉 「明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説」
...英語の科目は凡て...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...近代の認識論は存在を凡て客觀の側に推し遣り...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...――然し事實の凡てが歴史的意識といはれる優越な...
三木清 「歴史哲學」
...それ以前の凡てのものが唯そのための準備に過ぎぬところの一囘的な行爲によつて...
三木清 「歴史哲學」
...しかし凡ての仏教辞典にも...
柳宗悦 「民藝四十年」
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