...併し少くとも凡ての存在が客觀的であるとおなじ意味で客觀的であるに違いない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...凡てのものと共に生きて而も自ら徹底して生きること――自分は自ら修養することによつて Sowohl-als auch のこの途を進んで行くことが出來ることを信じてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...凡て黒瀬と名乗った怪画家のものではないか...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...凡ての枝の長さを合せると...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...グルッペは従来の凡ての解釈を...
高木敏雄 「比較神話学」
...それが凡て社会的に役立てられなければならないのである...
戸坂潤 「技術の哲学」
...而もこの歪曲は凡て...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...けれどもそれであるからと云って凡ての人が市民であることを第一の特徴としていることにはならない...
戸坂潤 「性格としての空間」
...ブルジョア観念論哲学によるカントの物自体の解釈は凡て失敗であったと云っても過言ではない...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...凡てのものが私から遠くに行ってしまったことを感じた...
豊島与志雄 「運命のままに」
...凡て人間的なものは...
豊島与志雄 「「自然」」
...凡てが深く落ち着き払った...
豊島与志雄 「蘇生」
...凡てが夢の中の出来事のようだった...
豊島与志雄 「立枯れ」
...やがて凡てから脱することのように感ぜられた...
豊島与志雄 「反抗」
...そういう風に凡てを未来に突き放しておくことは出来なかった...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...凡ての理論がそれ/″\真理の一部を蔵してゐるのであつて...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...併し此の著書は凡て式場君自身のもので...
柳宗悦 「二笑亭綺譚」
...凡ての施設に後れている状態にあるのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
便利!手書き漢字入力検索