...この世の凡ての望みを失ってしまったような気がした...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...歩いて行く者は凡て美しいと思ふ...
千家元麿 「自分は見た」
...果してその凡ての方面に於て...
高木敏雄 「比較神話学」
...凡て同一なるを見る...
高木敏雄 「比較神話学」
...凡ての財宝を奪いて...
高木敏雄 「比較神話学」
...凡てのものが夕日を浴びて輝いて居る中にも...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...今日の日本主義者達による「国史の認識」は殆んど凡てこの種類の方法に基いているのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...依子が来たら凡てよくなるだろう...
豊島与志雄 「子を奪う」
...あるがままに凡てを受け容れたい気になってくる...
豊島与志雄 「春の幻」
...彼は大胆に凡てを取り容(い)れようとした...
豊島与志雄 「反抗」
...凡てが空(むな)しかった...
豊島与志雄 「反抗」
...其他凡てのことは...
豊島与志雄 「父母に対する私情」
...消え入るように凡てがひっそりとなっていた...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...私は凡てを忘れて...
豊島与志雄 「理想の女」
...うちは他の凡ての島民の家と同じく...
中島敦 「環礁」
...かくて凡ての分析は飜譯であり...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...今は仙北(せんぽく)郡の角館(かくのだて)町に仕事のほとんど凡てが集りました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...在来の紋置は誰も知る通り殆ど凡て木版に依り...
柳宗悦 「和紙十年」
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