...自分は實社會の名によつて父母兄弟妻子朋友隣人等凡そ他人との關係を意味させはしなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...凡そ五抱へありき...
大町桂月 「鹽原新七不思議」
...小坂より湖畔までは凡そ四里の程也...
大町桂月 「十和田湖」
...凡そ半里にして達す...
大町桂月 「町田村の香雪園」
...凡そ事物を説明することは出来ないし...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...こうなると凡そ時間というものは...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...凡そこの革新に反対するものは...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...凡そ生物学に限らずどのような科学乃至学問に於ても...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...凡そ色々な意味で趣味と名のつくものに就いても...
戸坂潤 「思想としての文学」
...凡そ印刷物のうちでも...
豊島与志雄 「黒点」
...凡そ子供つぽい痴愚が演ぜられる...
中原中也 「よもやまの話」
...座へ出ると、夜一回だが、凡そ大満員で、補助椅子も出て、ギッシリ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...酒が入ってるから本も読めず、スチームでむん/\眠られず、凡そ苦しむ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それから他に旅館とがあって女給仲居が凡そ五十人もいた...
細井和喜蔵 「女給」
...凡そローラの心持とはうらはらだつたせゐか...
牧野信一 「南風譜」
...凡そ五分宛三区に分つて――これは滾々として尽きざるクライオ(歴史)のすいふくべだ...
牧野信一 「真夏の夜の夢」
...凡そ一日には十二三円以上かかることになって来ました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...凡そ七種あり、其一を粟末部と号す」とあるのは共に此地方であらう...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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