...凡そ人間の手わざで...
會津八一 「一片の石」
...凡そ進歩は唯別るゝを敢てし...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...こうなると凡そ時間というものは...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...伝統主義的乃至回顧的なロマン主義はヒューマニズムと凡そ反対なものだということを...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...今日の日本のラジオは凡そそういう理想とは全く別な点から出発して別な線の上を別な目標に向かって歩いているのであり...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...自分はもしかの形式美の詩人テオフィル・ゴオチエエが凡そ美しき宇宙の現象にして文辞を以ていい現わせないものはないといったように...
永井荷風 「霊廟」
...其の邊から林班の標木は凡そ十間毎に明かに數へて行く事が出來る...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...四十前後の平凡そのものと言つた男...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...凡そ五十人ばかり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...紙数(かみかず)は凡そ百五...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...凡そ女のことに関しては...
牧野信一 「女優」
...凡そ今迄感じもしなかつた胸を颯つと引き絞められる花やかな香気に打たれた...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...君だけは凡そ不安はなからうと皆なではなし合つて来たのですよ...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...凡そ俺は知る限りの酒客の中で斯んな科白を投げられて適当と思ふ人物を発見したためしはないのであるが...
牧野信一 「ひとりごと」
...さつきまでの吹きさらしの羅漢のやうな干乾びた人間の声とは凡そ類を異にした生気に富んでゐた...
牧野信一 「冬物語」
...凡そ人が道義の念に燃え...
水野仙子 「輝ける朝」
...そのうち送られた分は凡そ百二十冊ばかりです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...凡そ人間のうちで誰も知っていない筈だ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
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