...凡そ一坪ばかり、草剥げて土露はるゝ處あり...
大町桂月 「阿武隈川水源の仙境」
...凡そ戰に臨むの法は...
大町桂月 「國府臺」
...凡そ半里にして達す...
大町桂月 「町田村の香雪園」
...凡そ一方で一定の虚偽を心に置いているのでなければ...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...之は凡そモダーニズムの反対でなくてはならない筈だが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...侯はグラツドストンたるを得る乎サリスバリーたるを得る乎と凡そ黨首に最も必要なる資格は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...凡そ大甞祭膽駒社の神部をして火鑽木を奉らしむといひ...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...凡そ人間の最も完全なる模範を示すべき人物をば己れと同じ國民の中(うち)に幾人となく擧げ數へる事が出來る...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...紀州日高郡の竜神へ凡そ十三里」「その間の兵粮(ひょうろう)は……」「さあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...今から凡そ何分ぐらゐで出来るの? あ...
原民喜 「街の断片」
...凡そ是等の迷は不学無術より起ることなれば...
福沢諭吉 「女大学評論」
...一行中の一番下席(かせき)で惣人数(そうにんず)凡そ四十人足らず...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...凡そ一年に一作の彫刻家である岡は...
牧野信一 「心象風景」
...私の胸から凡そ眼の高さに等しい木片の棒を板の裏側から打ち抜いて一本釘の上に垂直に立てた...
牧野信一 「心象風景」
...で、思はず自分の顔を眺めると、凡そ、そんな洒々としたセリフを吐いてゐる人物の表情とは似ても似つかない真赤な鬼の面で、極度の額面神経の緊張のために片方の眼はまんまるくぎよろりとしてゐるのに片々の方は般若のそれのやうに口の端といつしよに引き吊られて、おまけに籔睨みらしく黒眼が眼眦に隠れかゝつてゐるのであつた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...凡そ私は得意でなどはなかつたのであるが...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...凡そこれほどの紀行はちょっとこの頃見た事がないように思う...
正岡子規 「徒歩旅行を読む」
...凡そこれ程手のかゝら無い客は曾て無いのだが...
水上滝太郎 「大阪の宿」
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