...凡そ十町ばかりも走りけむ...
大町桂月 「千葉夜行記」
...凡そ縁遠いものです...
種田山頭火 「旅日記」
...凡そ理論がもしその個性を意識されるのでなければ主義と名づけられる理由はあり得ないであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...凡そ科学なるものを統一的に体系化し得るものは...
戸坂潤 「科学論」
...伝統主義的乃至回顧的なロマン主義はヒューマニズムと凡そ反対なものだということを...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...凡そ人間的な欲望とか情熱とかには縁遠いそれを持っているのである...
豊島与志雄 「砂漠の情熱」
...意志的な自殺などとは凡そ対照的だ...
豊島与志雄 「死ね!」
...坪井にも凡その想像がついてきた...
豊島与志雄 「死の前後」
...凡そ腹が立つて腹が立つてたまらないといつた樣子で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...諸員起立の間に凡そ七分の所で捲き止められると...
羽田亨 「賢所御神樂の儀」
...かの大道芝居の道化のくすぐりなどとは凡そ同日に談ずべくもないことを理解しないからである! 同時代の批判は全然そういうことを理解しないで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...一行中の一番下席(かせき)で惣人数(そうにんず)凡そ四十人足らず...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...凡そ彼には似つかないであらう...
牧野信一 「小川の流れ」
...凡そそれについては自信のない小生に少くともさうおもはせて呉れる)唯一の先台である...
牧野信一 「久保田万太郎」
...さつきまでの吹きさらしの羅漢のやうな干乾びた人間の声とは凡そ類を異にした生気に富んでゐた...
牧野信一 「冬物語」
...凡そあらゆる藝術が...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...凡そ人間の事で書けない筈がないのに...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...あれなんか僕は凡そ意味はないと思ふ...
吉川英治 「折々の記」
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