...彼は几帳面に坐りなおると...
有島武郎 「星座」
...几帳面に整理されてありました...
伊藤野枝 「背負ひ切れぬ重荷」
...几帳面に考える様なたちですの...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...島崎氏は几帳面に膝の上に手を置いて...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...几帳面に膝の上に手を置いてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...」内田博士はかう言つて例(いつも)のやうに几帳面に頭を下げた...
薄田泣菫 「茶話」
...」畑氏も几帳面に頭を下げた...
薄田泣菫 「茶話」
...彼はすこぶるきちんとして几帳面に見え...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...ディーネルが几帳面に交際をつづけてる土地の人々から...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あんまり大人(おとな)びて几帳面に詫びられたためにこちらはかへつてどぎまぎしながらもこんなにひとに苦労させたかと思へば面憎くもなつて あんなにあやまるのぢやなかつた と思つた...
中勘助 「銀の匙」
...几帳面に坐つてさへゐれば好いことにしてゐた...
中原中也 「蜻蛉」
...御造作に預かる」忠弘はそう四角几帳面に礼を言って...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...几帳面に引かないと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...またもやそれを几帳面に十二折りに折りたたんで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...うちとすればこのKが几帳面によくやっているからというところがあって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...出費は几帳面にしようとすると窮屈になる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すべてが几帳面に...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...古い帯、古い持物、すべてが、几帳面に...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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