...凝然(じつ)として洋燈(ランプ)の火を見つめて居ると...
石川啄木 「菊池君」
...彼は凝然(ぎょうぜん)と立ちすくんでいた...
梅崎春生 「日の果て」
...そして……恒雄と富子と床を並べた姿を思い浮べて凝然とした...
豊島与志雄 「囚われ」
...佐治君も竹垣の側に立つた儘凝然として居る...
長塚節 「教師」
...其(その)俄商人(にはかあきうど)に先(せん)を越(こ)されて畢(しま)ふのでお品(しな)はどうしても凝然(ぢつ)としては居(ゐ)られなかつた...
長塚節 「土」
...朝(あさ)の明(あか)るく白(しろ)い水(みづ)にさへ凝然(ぢつ)と其(そ)の目(め)を放(はな)たないのである...
長塚節 「土」
...おつぎはすや/\と聞(きこ)える呼吸(いき)に凝然(ぢつ)と耳(みゝ)を澄(すま)した...
長塚節 「土」
...屈み加減に凝然と...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...腕を組んで凝然(ぎょうぜん)としている仁科のほうへ向きなおり...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...まばたきも見えぬ碧(あお)い眼が凝然としていた...
本庄陸男 「石狩川」
...しかしその用事がなくなると凝然(じっ)と座ってそして物を縫うとか...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...そのくろずんだ姿をいつまでも凝然と座らせていた...
室生犀星 「しゃりこうべ」
...凝然として何かを狙っている...
室生犀星 「とかげ」
...凝然たる姿勢のままで...
シュミットボン Willhelm Schmidt-Bonn 森鴎外訳 「鴉」
...凝然と、彼は口の中でいった...
山川方夫 「十三年」
...両脚を縮めたまま凝然(じっ)と眼を閉じた...
夢野久作 「笑う唖女」
...凝然(ぎょうぜん)と...
吉川英治 「三国志」
...凝然(ぎょうぜん)と...
吉川英治 「新書太閤記」
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