...凝然(ぢつ)と眉間(みけん)に皺を寄せて苦い顔をしながら読んで居たが...
石川啄木 「病院の窓」
...眼は凝然と竹山の筆の走るのを見た儘...
石川啄木 「病院の窓」
...虚(うつ)ろな眼を凝然(ぎょうぜん)と壁にそそいでいた...
梅崎春生 「桜島」
......
中島敦 「河馬」
...其(その)俄商人(にはかあきうど)に先(せん)を越(こ)されて畢(しま)ふのでお品(しな)はどうしても凝然(ぢつ)としては居(ゐ)られなかつた...
長塚節 「土」
...さうしては又(また)凡(すべ)ての幼(をさな)いものゝ特有(もちまへ)で凝然(ぢつ)として居(を)られなくて可憐(かれん)な尾(を)をひら/\と動(うご)かしながら...
長塚節 「土」
...卯平(うへい)が凝然(ぢつ)として居(ゐ)ると萵雀(あをじ)が忍(しの)び/\に乾(かわ)いた落葉(おちば)を踏(ふ)んで彼(かれ)の近(ちか)くまで來(き)てはすいと枝(えだ)へ飛(と)んだ...
長塚節 「土」
...彼(かれ)は其(そ)の時(とき)蒲團(ふとん)の中(なか)に凝然(ぢつ)と目(め)を開(あ)いておつぎの働(はたら)いて居(ゐ)るのを見(み)て居(ゐ)たが「欲(ほ)しいつちんだら出(だ)して遣(や)れえ」彼(かれ)はいつた...
長塚節 「土」
...「云(ゆ)はざらに」と卯平(うへい)は凝然(ぢつ)と目(め)を蹙(しか)めつゝ少(すこ)し壤(こは)れた壁(かべ)の一方(ぱう)を睨(ね)めつゝいつた...
長塚節 「土」
...卯平(うへい)は蒼(あを)い顏(かほ)をして凝然(ぢつ)と瞑(つぶ)つた目(め)を蹙(しが)めて聞(き)いて居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...卯平(うへい)は凝然(ぢつ)として勘次(かんじ)の爲(す)る儘(まゝ)に任(まか)せた...
長塚節 「土」
...私は凝然として見て居た...
長塚節 「隣室の客」
...真名古は向い側の歩道の電柱の陰に腕組みをしながら凝然と突立ち...
久生十蘭 「魔都」
...凝然(じっ)と我慢していたのであった...
夢野久作 「斜坑」
...死んだように凝然(じっ)としている...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...凝然(ぎょうぜん)と坐りなおしていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...凝然(ぎょうぜん)...
吉川英治 「新書太閤記」
...お通……」凝然(ぎょうぜん)と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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