...藤下(とうか)の明子は凝然(ぎようぜん)として彫塑(てうそ)の如く佇(たたず)めり...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...凝然(じつ)として居る人だ...
石川啄木 「菊池君」
...凝然(じつ)として洋燈(ランプ)の火を見つめて居ると...
石川啄木 「菊池君」
...凝然(じっ)と相手の目に見入ったのだった...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...涙ぐまんばかりに凝然と耳を澄ませていた...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...凝然と動かなくなっていた...
谷崎潤一郎 「鍵」
...さっき佛間でしていたように凝然(ぎょうぜん)と端坐して...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...また凝然(ぎょうぜん)として闇の中を見ている...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから手拭(てぬぐひ)の下(した)から見(み)えるおつぎのあどけない顏(かほ)を凝然(ぢつ)と見(み)た...
長塚節 「土」
...恁(か)うして凝然(ぢつ)として居(ゐ)ることをも勘次(かんじ)は僂麻質斯(レウマチス)が惱(なや)まして居(ゐ)るのだとは知(し)らないで...
長塚節 「土」
...彼(かれ)は凝然(ぢつ)と眼(め)を閉(と)ぢて居(ゐ)るので頭(あたま)の中(なか)が餘計(よけい)に紛糾(こぐら)かつて...
長塚節 「土」
...卯平(うへい)は一杯(ぱい)をも口(くち)へ銜(ふく)まぬのに先刻(さつき)から只(たゞ)凝然(ぢつ)として...
長塚節 「土」
...凝然(ぎょうぜん)として立止りました...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...凝然たる姿勢のままで...
シュミットボン Willhelm Schmidt-Bonn 森鴎外訳 「鴉」
...前後左右の暗黒の中に凝然(じっ)としている者の一切合財が...
夢野久作 「斜坑」
...私は大の字型(なり)に凝然(じっ)としたまま...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そして、凝然と、あとに立ち残っている義平太の影を、そこからもいちど振り向いて、ニタと、白い歯を見せたと思うと、内からどんとそこを閉める音がした...
吉川英治 「大岡越前」
...そこに立つやただ凝然(ぎょうぜん)と...
吉川英治 「私本太平記」
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