...ところがこれほど凝った禅も...
淡島寒月 「我が宗教観」
...船内とは思われぬ凝ったシャンデリヤ...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...さもなければ信心に凝った老将軍夫人の居間を思わせるのだった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...茶棚(ちゃだな)など桑(くわ)や桐(きり)で指(さ)された凝った好みの道具がそこにぎっしり詰まっていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...しかし妙に凝った建てかたをした大きな木造の家で...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...何か凝った料理のように思う人もあるが...
中谷宇吉郎 「塩の風趣」
...そんな凝った小舎を拵えてやることないわよ...
細井和喜蔵 「モルモット」
...凝った朝食をお盆に盛って入室してきた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...見事な料理メニューがずらり並んだ凝った紙片を...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...凝った報告書が来ますね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...二人の為に凝った昼食が置かれている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...凝った古代裂(こだいぎれ)の煙草入れの筒を抜き...
正岡容 「小説 圓朝」
...私の狭い経験で東京や京都の凝った部屋の植込みが...
宮本百合子 「九州の東海岸」
...現実の上にどっしりと腰を据えたものが主席を占めて、脆いもの、はかないもの、凝ったもの、詠嘆とかわびしさなどを弄(もてあそ)ぶ人々は隅へ逐(お)いやられた...
山本周五郎 「新潮記」
...多くはつまに凝った皿の数も...
山本周五郎 「新潮記」
...しかし用材や設備はひどく凝った...
山本周五郎 「竹柏記」
...無正札は「女」だけ浅草辺の店ではショーウインドに凝った趣向なぞを用いない...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...板前としては凝った物だし...
吉川英治 「舌のすさび」
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