...船内とは思われぬ凝ったシャンデリヤ...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...凝ったスーツを着ているのです...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...凝ったその鳥料理屋の建築や庭を見いかたがた末の娘もつれて...
徳田秋声 「仮装人物」
...俳句に凝ったりして居た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...雛人形の凝りに凝った儀式と...
中井正一 「大衆の知恵」
...緊張に凝った心身も...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ピアノの上にカンフルチンキの瓶がのっているという凝ったものであった...
中谷宇吉郎 「続先生を囲る話」
...そして金持が貧乏人の真似(まね)をして喜ぶ程度のお茶に凝った男で...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...銀器やグラスやクリスタルに凝った夕食が盛られ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...凝った報告書が来ますね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...これは先ず類をみないなかなか凝った趣味的蒐集である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...中には手作りで、ひどくしゃれたのや、凝った品があり、そうでなくとも、鼻緒の色だけは贈りぬしによって違っていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...石や植込みの配置なども凝ったものであった...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...現実の上にどっしりと腰を据えたものが主席を占めて、脆いもの、はかないもの、凝ったもの、詠嘆とかわびしさなどを弄(もてあそ)ぶ人々は隅へ逐(お)いやられた...
山本周五郎 「新潮記」
...以前のような悪く凝った花見風俗はあまり見かけぬ...
山本笑月 「明治世相百話」
...忠義に凝った呉青秀は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その中でこういう凝った生活が営まれていることをちょっと想像しにくかったであろう...
和辻哲郎 「藤村の個性」
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