...茶棚(ちゃだな)など桑(くわ)や桐(きり)で指(さ)された凝った好みの道具がそこにぎっしり詰まっていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...今こうして認(したた)めつつあるような凝った美味(うま)い食事ぐらいには事缺くまいて...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...なかなか凝った服装(なり)をしていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...深潭の如く凝った瞳には...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...凝ったようになって向うの竿先をにらみ始める...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...悪く凝った色電気の軒灯などをつけ...
久生十蘭 「金狼」
...なかなか凝ったものを出しますよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ちょっと不思議なほどホイストに凝ったものだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...すべて小さな体躯が凝ったように動かないで...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...尋常よりは凝ったもののようであった...
山本周五郎 「雨あがる」
...凝ったようになにかを見ている...
山本周五郎 「新潮記」
...そして離れの四帖半をいれて五間ある間どりもなかなか凝った造りの家だった...
山本周五郎 「新潮記」
...大小の画家たいていは木版石版いろいろ自画の年賀状に凝ったものだ...
山本笑月 「明治世相百話」
...凝った木製のペン架け...
夢野久作 「暗黒公使」
...貞女とか忠義に凝った女などは人形のように思われます...
与謝野晶子 「産屋物語」
...さまざまな凝った道具が並んでいなくてはならなかったであろう...
和辻哲郎 「藤村の個性」
...その中でこういう凝った生活が営まれていることをちょっと想像しにくかったであろう...
和辻哲郎 「藤村の個性」
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