...唯、ここで言うのは、言うのさえ、余り町じみるが、あの背負揚(しょいあげ)とか言うものの、灯の加減で映るのだろうか、ちらちらと……いや、霧が凝ったから、花片(はなびら)、緋の葉、そうは散らない、すッすッと細く、毛引(けびき)の雁金(かりがね)を紅で描いたように提灯に映るのが、透通(すきとお)るばかり美しい...
泉鏡花 「遺稿」
...さもなければ信心に凝った老将軍夫人の居間を思わせるのだった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...そして少量ではあるがごく凝ったものを聴かしてもらえることと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...昼間少し歩き廻ったせいで肩が凝ったのかも知れない...
豊島与志雄 「反抗」
...なかには凝った意匠で...
中里介山 「大菩薩峠」
...緊張に凝った心身も...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...そして金持が貧乏人の真似(まね)をして喜ぶ程度のお茶に凝った男で...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...身なりなどもなかなかに凝ったもので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この彫刻のほどこされた銀食器や豪華な食卓に見られる千にも及ぶ凝った意匠を眺め...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...『だがこの手紙はなかなか非常に凝った名文だ!』と言った...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...……凝ったフランス料理は...
古川緑波 「駄パンその他」
...凝った朝食をお盆に盛って入室してきた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...これは先ず類をみないなかなか凝った趣味的蒐集である...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...昔は凝った料理の一つであったらしい...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...凝った隠居部屋のわきの別室に寝台を置いている...
宮本百合子 「上林からの手紙」
...現実の上にどっしりと腰を据えたものが主席を占めて、脆いもの、はかないもの、凝ったもの、詠嘆とかわびしさなどを弄(もてあそ)ぶ人々は隅へ逐(お)いやられた...
山本周五郎 「新潮記」
...法華経に凝ったりすること...
山本周五郎 「新潮記」
...それには箆棒(べらぼう)に凝った筆法で...
山本周五郎 「長屋天一坊」
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