...誘惑のひとみを凝らしてその良人の横顔をじっと見やるのだった...
有島武郎 「或る女」
...凝(こご)るゆふべの血潮雲...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...私は凝然(ぎょうぜん)と立ちすくんだ...
梅崎春生 「桜島」
...よく見ると幅が三尺ばかりある混凝土(コンクリート)の階段が下へ降りてるらしい...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...一念を凝(こ)めて(こいつを...
直木三十五 「南国太平記」
...同級の生徒が写真ヴァイオリン銃猟(じゅうりょう)などに凝(こ)りしも同然当人だけは大(おおい)に志あるやうに思ひしかど...
永井荷風 「小説作法」
...私は凝(じっ)とそれを聞きながら...
夏目漱石 「こころ」
...凝灰岩の城壁を繞らし(その城壁の一部は今も残っていて見られる)...
野上豊一郎 「パラティーノ」
...凝乎(じっ)と見恍(みと)れてお居でなさった若子さんは...
広津柳浪 「昇降場」
...今は眞直に前を凝視(みつ)めてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それが凝結し変色して...
本庄陸男 「石狩川」
...徐ろに下降する敵機の姿に眼を凝らしてゐると...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...そして滝の悪い凝視を感じたかのやうに...
牧野信一 「山を越えて」
...兄さん立派でしょ」静かに雪の降り積む音が聞こえてくるガラス障子を越して見える数寄を凝らしたお庭の築山へ目をやって桃輔は...
正岡容 「寄席」
...はじめは驚きのあまり凝然としていたが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...知るものと知られるものとのアナロジーの關係――心理學者イェンシュは近頃それを「自我と外界との凝聚」Kohrenz von Ich und Aussenwelt の關係として實證的に認めてゐる――と一般的に呼ばれ得るもののひとつの場合と見られよう...
三木清 「歴史哲學」
...一時は茶道にも凝って...
山本笑月 「明治世相百話」
...一心一向の称(とな)えそのままに凝(こ)り固(かた)まって戦う...
吉川英治 「新書太閤記」
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