...むろん精神(せいしん)を統一(とういつ)して凝乎(じっ)と深(ふか)く考(かんが)え込(こ)めば...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...黒白の濃淡を凝視することによつて...
有島武郎 「描かれた花」
...必らず祟りがある」宗教に凝った異邦人達は...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...いま拙者がしきりに工夫を凝(こ)らして...
中里介山 「大菩薩峠」
...卯平(うへい)は煙管(きせる)を噛(か)んだ儘(まゝ)凝然(ぢつ)として默(だま)つて居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...他は水蒸気の昇華凝縮によって出来るものである...
中谷宇吉郎 「雪」
...ために風力計凝結(ぎょうけつ)して廻転を止(とど)むるや...
野中到 「寒中滞岳記」
...変な信心に凝り固まって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...香之助は忠義一途に凝(こ)り固まつて居たのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...凝(きっ)と心をひかれながら...
長谷川時雨 「市川九女八」
...凝としてゐられなくなつた...
原民喜 「二つの死」
...凝ツと翅を休めると...
牧野信一 「晩春の健康」
...体中びっくりする程凝っているそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...徳は凝然(ぎょうぜん)と口を緘(かん)していた...
吉川英治 「三国志」
...導かれて、小書院の廊下を、五歩、十歩、袴の紐下に両手をあてて、やや俯向き加減に、運んでくると、藍(あい)を落したような縁先の夕闇に、何者か、凝(じっ)と、飛び縋(すが)らないばかりな二つの眼をもって、大地に手をついているのであった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...小判が?」半信半凝で相談の上...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...棒のような凝結(こり)に...
吉川英治 「松のや露八」
...その巨大な人力が凝ってあの城壁となっているのである...
和辻哲郎 「城」
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