...凝乎(じっ)と眺めているうちに...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...金貨は混凝土(コンクリート)の床に撥(は)ね返って...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...持ち物に贅(ぜい)を凝らしているとか...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...此れだけ巧者になるのには餘程此の道に凝り固まつてゐるに違ひない...
谷崎潤一郎 「二月堂の夕」
...また私の顔をじろじろ凝視(みつ)めながら...
近松秋江 「うつり香」
...目を開いて自然その物を凝視しなければならぬ...
寺田寅彦 「知と疑い」
...暗やみのうちに息を凝らした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その周りへだんだん凝縮して附加してゆくと...
中谷宇吉郎 「雪」
...凝(じつ)としてはゐられなかつた...
夏目漱石 「それから」
...――もっとも高木銀次郎は武芸兵法に凝って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...かつては人にも羨(うらや)まれる栄華も見ましたが父親が骨董(こっとう)に凝りはじめ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...書畫骨董――わけてもお茶道具に凝り始めるなんざ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...旧教の凝り固りのジャンヌ夫人は...
久生十蘭 「悪の花束」
...凝るといふよりも寧ろ自由に書きすゝんだ方が展かれさうなのではないか...
牧野信一 「浪曼的月評」
...かやうな処へ趣向を凝(こ)らすのは月樵(げっしょう)の月樵たる所で...
正岡子規 「病牀六尺」
...息を凝しているようなところ勿論ありますけれど...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...凝っとそれを見送った二人...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...そこに凝然(ぎょうぜん)と立っている樺山(かばやま)参謀へ...
吉川英治 「日本名婦伝」
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