...数寄(すき)を凝らした囲いの中に...
芥川龍之介 「報恩記」
...彼等がこの二人を凝視した有様から察すると...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...お八重は身体を捻つて背中合せに腰掛けた商人体の若い男と、頭を押接(おつつ)けた儘、眠つたのか眠らぬのか、凝としてゐる...
石川啄木 「天鵞絨」
...そのようないかがわしい装いを凝らしたのはいったい誰れか? と開き直る前に当然警官達の疑惑は...
大阪圭吉 「闖入者」
...対手が、強いだけならとにかく、評判までいいのだから――)じっと、俯きながら、竹の、川水に動くのを、凝視していた...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...凝集しきった形できめつけるような太鼓なのである...
中井正一 「美学入門」
...それにこつちなちつと凝結(こご)つてら」「勘次(かんじ)さんそんでも入(せ)えんなよ...
長塚節 「土」
...蛇(へび)は暫(しばら)く凝然(ぢつ)として居(ゐ)て極(きは)めて徐(おもむ)ろに棺臺(くわんだい)の下(した)に隱(かく)れた...
長塚節 「土」
...家へ帰っては『三国志(さんごくし)』と『西遊記(さいゆうき)』とに凝(こ)っていた...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...念入りの変装を凝(こ)らしました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分」雑俳に凝っているという落着き払った主人も...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...毎朝々々顔を洗うたびに凝(じっ)と見詰めているが...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...凝性(こりしょう)の文三ゆえ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...若い女が凝つた筆法で筆を揮ふのが常習(ならはし)だつた...
牧野信一 「昔の歌留多」
...いつまでも凝つと獅子の口を視詰めてゐた...
牧野信一 「山彦の街」
...テーブルへ顔を伏せて凝(じ)っとしている...
「小祝の一家」
...凝ったアイスクリームを求め...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...凝(こ)って病となる...
吉川英治 「三国志」
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