...凜(りん)とした眦(まなじり)の目もきっぱりと言った...
泉鏡花 「薄紅梅」
...凜(りん)とした声がかかった...
泉鏡花 「婦系図」
...酒井の調子が凜(りん)として厳しくって...
泉鏡花 「婦系図」
...雪の下もみじで凜(りん)とする...
泉鏡花 「婦系図」
...大寒(おほさむ)こさむ三月の風にもめげぬ凜々(りり)しさよ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...にはかに別人の如く凜乎たる御態度をお示しになり...
太宰治 「右大臣実朝」
...窈窕(ようちょう)も凜々しさもお侠(きゃん)も淑(しと)やかさも何もかもが...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...日頃勇気凜々(りんりん)たる道庵先生も...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだチレニヤ海の潮風がついてすつぱい この凜々しい舌ざわりがよろしいのでございます...
仲村渠 「果物屋の広告文」
...道也先生は予言者のごとく凜(りん)として壇上に立っている...
夏目漱石 「野分」
...読経の声凜々(りんりん)と響き渡ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「待った」不意に弱々しいが凜(りん)とした声...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...勇気凜々としているようにさえ見えた...
火野葦平 「花と龍」
...それでも勇気凜々(りんりん)として...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...偶(たまた)ま真の文学的凜気爽かなるこの如き書に接しられたならば Pitt Diamon とも申すべく得難き読書の快はやはりこの如き純粋なる文学書のなかにこそ...
牧野信一 「坂口安吾君の『黒谷村』を読む」
...見るからに凜々しく頼もし気な好青年で...
牧野信一 「真夏の朝のひとゝき」
...寧(むし)ろ勇気凜々たるものがあった...
夢野久作 「爆弾太平記」
...凜(りん)として一方から...
吉川英治 「親鸞」
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