...彼の変った凜とした姿を凝視(みつ)めて居た...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...――僕は何処かに凜たる声のするのを聴き咎めた...
海野十三 「深夜の市長」
...征夷大将軍源実朝公の御台所に恥ぢぬ凜乎たる御自負と御決意とをつねにそのお胸の内にお収めなさつて居られたやうに日頃...
太宰治 「右大臣実朝」
...雄風凜々(ゆうふうりんりん)として...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...氏ヲ送ッテ出ル※外ヲ見タラ美シイ星空デアッタガ寒気ハ凜烈(りんれつ)デアッタ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...二人が英気凜々(えいきりんりん)として過ぎ行く後ろ姿を見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...――文学はほかの学問とは違うのです」と道也先生は凜然(りんぜん)と云い放った...
夏目漱石 「野分」
...人間の頭で解けないという事は無い……」自信に充ちた凜然たる声...
野村胡堂 「古城の真昼」
...読経の声凜々(りんりん)と響き渡ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...凜(りん)としたその顏も會ふたびに萎(しを)れて來るやうに思はれて痛々しくなつた...
正宗白鳥 「孫だち」
...いわば歯がゆいような凜(りん)とした美しい顔をあげた...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...蒼(あお)ざめてはいるが凜(りん)とした表情で頼母夫人を見た...
山本周五郎 「日本婦道記」
...×ハンドバツクを持つ振もみなが凜凜しく...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...勇気は凜々(りんりん)として...
吉川英治 「剣難女難」
...憤りも凜(りん)とすんで...
吉川英治 「剣難女難」
...おのずから凜々(りんりん)たる気魄があって...
吉川英治 「剣難女難」
...凜々(りんりん)...
吉川英治 「新書太閤記」
...凜(りん)として一方から...
吉川英治 「親鸞」
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