...艶があって折目が凜々(りり)しい...
泉鏡花 「婦系図」
...靴無き足の凜々しさよ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...ただ正しい道理を凜然と御申渡しになつただけの事で...
太宰治 「右大臣実朝」
...優しい眼……凜々(りり)しい口許(くちもと)……よく透る声……さっきまでの御親切だった殿下と...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...雄風凜々(ゆうふうりんりん)として...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...十二三になる凜々(りり)しい男の子が殿(しんがり)という隊形になりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...何となく凜々(りり)しいところのある娘です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鎮まれッ」凜とした声...
野村胡堂 「礫心中」
...「おい、みんな」と、彼は、ほとんど、凜然として、部下たちを睥睨(へいげい)した...
火野葦平 「花と龍」
...殺気凜烈(りんれつ)人をして慄然(りつぜん)たらしむ...
福田英子 「妾の半生涯」
...凡そその採点標準が凜烈である――とは先生自らも常々申されてゐたことであつた...
牧野信一 「文学とは何ぞや」
...幼なかった彼の眼にさえ美しい凜(りん)としたひとで...
山本周五郎 「日本婦道記」
...けれど落胆のなかにもみよの凜(りん)とした気性をつきとめたことはたのもしく思えたらしい...
山本周五郎 「日本婦道記」
...国粋中の国粋たる能楽の神髄を体得してこれを人格化し凜々(りんりん)たる余徳を今日に伝えて来たか...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...銀色の刀を振り上げております犬塚信乃の凜々(りり)しい姿や...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...そうして今朝(けさ)の通りの凜々(りり)しい声を出した...
夢野久作 「暗黒公使」
...青月代(あおさかやき)の凜(りん)とした殿(との)ぶり...
吉川英治 「江戸三国志」
...凜々(りんりん)...
吉川英治 「新書太閤記」
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