...凜(りん)とした声がかかった...
泉鏡花 「婦系図」
...艶があって折目が凜々(りり)しい...
泉鏡花 「婦系図」
...自分の四肢は凜として振動するのである...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...靴無き足の凜々(りり)しさよ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...帆村荘六の勇気凜々(りんりん)たる姿だった...
海野十三 「蠅男」
...優しい眼……凜々(りり)しい口許(くちもと)……よく透る声……さっきまでの御親切だった殿下と...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...窈窕(ようちょう)も凜々しさもお侠(きゃん)も淑(しと)やかさも何もかもが...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...連中が道庵の凜々(りんりん)たる武勇に圧倒されたわけでもなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...十二三になる凜々(りり)しい男の子が殿(しんがり)という隊形になりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...(本質論など惡魔に喰はれてしまへ!)常に勇氣凜々たる偏見に充ち滿ちて...
中島敦 「かめれおん日記」
...低いながら凜々(りんりん)と響きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...勇気凜々としているようにさえ見えた...
火野葦平 「花と龍」
...いまメアリが凜として玄関に立ち...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...そして苦学をしてまでも勉強を続けようとしてゐる小鐘の凜々しさが頼もしく思はれてならないのだといふのであつた...
牧野信一 「奇友往来」
...静かに仕度を済ませて式台に現われた姿を見るに、鎖(くさり)着込みは下に隠し、浮織万字(うきおりまんじ)の黒羽二重に緞子(どんす)の野袴(のばかま)、白鮫柄(しろさめづか)の脇差金象嵌角鍔(きんぞうがんかくつば)の大小をぶッちがえに差し、曳き寄せた駒にひらりと跨(またが)って、時刻を待つほどに目付奉行の伝令が来たので、一同はそれッとばかり長蛇の陣をなして、威風凜々、由良川の上流指して出発した...
吉川英治 「剣難女難」
...軍紀は凜々(りんりん)とふるった...
吉川英治 「三国志」
...凜々(りんりん)...
吉川英治 「新書太閤記」
...凜々(りんりん)とした声ではないが...
吉川英治 「親鸞」
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