...――僕は何処かに凜たる声のするのを聴き咎めた...
海野十三 「深夜の市長」
...多少は凜(りん)としていた...
太宰治 「乞食学生」
...男を男とも思わぬような凜々(りり)しい権威さえ具(そな)えている...
谷崎潤一郎 「秘密」
...凜(りゅう)とした装(なり)で...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...勇気の凜々(りんりん)たるに似ず...
中里介山 「大菩薩峠」
...凜々と響き渡るのです...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...道路みな霜に凍りて冬の凜烈たる寒氣の中地球はその週暦を新たにするか...
萩原朔太郎 「氷島」
...」清君も勇気凜々(りんりん)として...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...殺気凜烈(りんれつ)人をして慄然(りつぜん)たらしむ...
福田英子 「妾の半生涯」
...偶(たまた)ま真の文学的凜気爽かなるこの如き書に接しられたならば Pitt Diamon とも申すべく得難き読書の快はやはりこの如き純粋なる文学書のなかにこそ...
牧野信一 「坂口安吾君の『黒谷村』を読む」
...まあその犬のおごそかな風采といつたら!ちようど外の人達に連れられてゐた小さな犬達が、二三匹集つて臆病さうに吠えたてゝゐるのを、立ち止つて足を揃へて、睨めるやうにぢつと見つめてゐるその容子の立派だつたことつたら……威風あたりを拂ふとでもいふのでせうね、凜とした、さうしておほきな感じのするあの威嚴を、私はとてもとても人間には見ることができないとその時思つてよ...
水野仙子 「犬の威嚴」
...いわば歯がゆいような凜(りん)とした美しい顔をあげた...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...幼なかった彼の眼にさえ美しい凜(りん)としたひとで...
山本周五郎 「日本婦道記」
...あなたが凜となさらなければなんにもなりません...
山本周五郎 「日本婦道記」
...そうして今朝(けさ)の通りの凜々(りり)しい声を出した...
夢野久作 「暗黒公使」
...凜凜しき今日のよき少女(をとめ)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...凜々(りんりん)たる威風...
吉川英治 「三国志」
...この巨漢の姿と凜(りん)たる相貌を...
吉川英治 「新・水滸伝」
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