...やや大きいのも凜々(りり)しいが...
泉鏡花 「悪獣篇」
...声も凜々(りんりん)と冴えた...
泉鏡花 「婦系図」
...威風凜々(りんりん)というありさま...
井上円了 「おばけの正体」
...大太刀を佩(お)び手に十文字の鎗(やり)を提(さ)げ容貌堂々威風凜々(いふうりんりん)たる武者である...
関根黙庵 「枯尾花」
...一見凜々(りゝ)しき勇士の相貌...
高山樗牛 「瀧口入道」
...多少は凜(りん)としていた...
太宰治 「乞食学生」
...あの凜々(りり)しい...
中里介山 「大菩薩峠」
...最初の凜とした声の冴(さ)えを失って...
中里介山 「大菩薩峠」
...その頭を押え付けるように凜(りん)とした声が響きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小柄な姿は凜としたものがあつた...
原民喜 「廃墟から」
...勇気凜々としているようにさえ見えた...
火野葦平 「花と龍」
...「お伽(とぎ)します」凜とした...
正岡容 「寄席」
...実際の牡丹の花の大きく凜(りん)としたるところに善く副(そ)い申候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...まあその犬のおごそかな風采といつたら!ちようど外の人達に連れられてゐた小さな犬達が、二三匹集つて臆病さうに吠えたてゝゐるのを、立ち止つて足を揃へて、睨めるやうにぢつと見つめてゐるその容子の立派だつたことつたら……威風あたりを拂ふとでもいふのでせうね、凜とした、さうしておほきな感じのするあの威嚴を、私はとてもとても人間には見ることができないとその時思つてよ...
水野仙子 「犬の威嚴」
......
室生犀星 「愛の詩集」
...絶えず凜烈(りんれつ)な風と粉雪とを吹きつけてきた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...気宇凜然(りんぜん)として山河を凌銷(りょうしょう)し...
夢野久作 「狂人は笑う」
...凜(りん)として一方から...
吉川英治 「親鸞」
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