...凍るような寒さの中に...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...主として水が凍るときの膨脹力と氷の溶解性とによるものである...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...谷底まで真っ逆様だと胸の凍るような不安もあったが...
田中英光 「箱根の山」
...青木はぞっと身が凍る思いをした...
豊島与志雄 「擬体」
...それを通して冷たい光線が落ちてきたり凍るような寒風が吹き込んできたりした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...月光に凍る清痩の面影...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...過冷却していた水滴が全部瞬間的に凍るためには...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...百分の三秒で凍るという計算になる...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...(1)零下一〇度まで過冷却した霧粒が固体表面に衝突する(2)衝突した瞬間に八分の一だけ凍る(3)残りの水が凍り切らぬうちに次の霧粒が衝突する(4)零度の水膜がひろがる(5)表面がいつも零度の水膜で蔽われながら凍結が進行する...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...シャボン水は凍ってヨーグルト見たいになるし、ブラシが凍るし、全く、始末に行かなかった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...からだの凍ることであった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...雪の橋が凍る前に...
久生十蘭 「白雪姫」
...骨の髄まで冷たく凍るやうな孤独なのである...
北條民雄 「青い焔」
...落葉(から)松の林を越え蘆の根の黒く凍る沼のかなた赭ちゃけた地肌に黝ずんだ小舎の続くところ高麗雉子が谷に啼く咸鏡の村よ雪溶けの小径を踏んでチゲを負ひ...
槇村浩 「間島パルチザンの歌」
...うそ寒げな凍るやうな室を見かへつたりした...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...志保はからだじゅうの血が凍るような悪寒に襲われた...
山本周五郎 「菊屋敷」
...弓手も凍るばかりだったが...
吉川英治 「私本太平記」
...こう寒い――凍るような晩には...
吉川英治 「宮本武蔵」
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