...凍える手に鉛筆を運ぶ事もできず...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...手足が凍えるほど冷たかった...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...『凍える危険』を感ずる者である...
太宰治 「虚構の春」
...朝は凍えるように寒かったが...
太宰治 「新ハムレット」
...「背中に水を浴びせられるような」とか「筆を持つ手も凍える」とか云う文句を読むにつけ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...障子や火鉢くらいで防ぎ切れない寒さに凍えるような冬が来た...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...さむいたたきの隅で凍える靴の爪先をコツコツやつてゐる紳士も...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...サーベルや銃を見ると身体が凍える思いをした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ただに凍えるばかりでなく...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「今夜帰れば途中で凍えるわい!」と...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...私がここで私の妻や助手たちといっしょに凍えるために...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ベルナアルさんが凍えるとベルナアルさんの舌の先に掴まっている悪魔は勢い舌と一緒に凍えて手も足も出ないようになってしまうわけだった...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...霧の群島を取り巻く凍える海のように!ああ雲を流す風もないのに雲はたなびく...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...曇日で寒い、手が凍えるので、うち合せたり、こすったりし乍らペンを運んでいる...
山本周五郎 「青べか日記」
...凍える指さきを暖め暖め縫い物をしながら...
山本周五郎 「日本婦道記」
...膝や手足の指は凍えるように思えた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...突っ立ったまま凍えるぐらい覚悟の上だ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...凍えるような夜をふかすのだった...
若杉鳥子 「雨の回想」
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