...たちまち私の心を凍らせてしまう...
芥川龍之介 「袈裟と盛遠」
...冬の凍てつく寒さを防ぐために隠れ家を求めることが必要となった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...生命の川所載)夕刊賣十一月のびつしりと凍えた夜街の四辻に女は新聞を賣る彼女の脊中には三つ位の小供が掻卷にくるまつて...
千家元麿 「自分は見た」
...凍ったばあいにはしばしば同じ観点からしても青く見えることに気がついた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...夜が更けるにつれて凍り出すようなことになる...
谷譲次 「踊る地平線」
...息が白く凍るのが分った...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...油の凍結を防ぐ法など...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...大気中の水蒸気が凍結して液体または固体となって地上に降るものを総称して降水と言う...
寺田寅彦 「凍雨と雨氷」
...悟空は総身(そうみ)の血が凍るような怖ろしさを覚え...
中島敦 「悟浄歎異」
...そしてそれぞれの代表的な凍結型式を調べて分類して見たら...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...極度の緊張に涙が凍つて出なかつたのかもしれない...
平山千代子 「「みの」の死」
...隣町あたりで凍(かじ)けたような物売の声がする...
二葉亭四迷 「平凡」
...お前の目つきには私の口の先まで出かかっている言葉をそこにそのまま凍らせてしまうようなきびしさがあった...
堀辰雄 「楡の家」
...その形の氣高い圓味をかくも美しく見せてゐる半分空虚(から)になつたコップ(その厚いガラスの底の透明なことはまるで日光を凍らしでもしたやうだ)...
堀辰雄 「日付のない日記」
...(若き日の孤独を灼きつくす情熱をわれらに与えよわれらをして戦いに凍えたる手と疲れたる唇に友を亨けしめよ銀の鉛屋根の上に朽葉色の標燈の照らす夜をわれらの老いたる母のひとり眠る時明るき原と自由なる槌を...
槇村浩 「青春」
...その文句は雪に凍りついた滑子をずらすことも含んでいると主張した...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...今にも凍え死にそうな色になって『寒い寒い』と云いますので...
夢野久作 「近世快人伝」
...凍(こご)えた手肢(てあし)をして...
吉川英治 「宮本武蔵」
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