...其繃帯で折れた樹の凍症を防ぐことが出来やうと言ふのであつた...
石川三四郎 「馬鈴薯からトマト迄」
......
伊良子清白 「孔雀船」
...お前さまは“心臓を凍らせたまま五千年間立ったままでいなければならぬ...
海野十三 「火星探険」
...凍(こお)りついたつめたい窓硝子(まどガラス)の向こうに...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...凍てて覚えのなくなった手足を震わせながら...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...同時にパレットの上の水が凍って絵具が溶けない...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...凍雲(とううん)とりあへず「萩(はぎ)のすだれを巻(まき)あぐる月」此時のはせをが肉筆(にくひつ)二枚ありて一枚は書損(しよそん)と覚しく淡墨(うすゞみ)をもつて一抹(ひとふで)の痕(あと)あり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...体中の血が凍るような心地になり...
近松秋江 「黒髪」
...春も急げば失敗する、すなわち凍る...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...未夜半に至らざるに硯の水早くも凍りぬ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...今後とも道塗(どうと)に飢凍(きとう)することのないように計らって戴けるならば...
中島敦 「山月記」
...堅く凍ったように感ぜられた...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...考えるだけでぞっとします、真っ昼間トラファルガー広場で倒れて、凍死するなんて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...殊(こと)に妻子などありてやや年取りたる人が金州の市街の不潔なると軍隊の糧食の旨(うま)からぬとに因りて皆帰思頻(しき)りなる時に際してわれは市街の不潔をも嫌はず食料の高野豆腐(こうやどうふ)凍菎蒻(こおりごんにゃく)のみなるをも厭(いと)はずなほ長く従軍せんことを欲せしなり...
正岡子規 「従軍紀事」
...そこで半分凍(こご)えてじっと立っていたやさしいシグナレスも...
宮沢賢治 「シグナルとシグナレス」
...または除雪用のコイスキに塗って雪の凍(し)み付くを防ぎ...
柳田國男 「食料名彙」
...女は骨の凍るほどそうけ立ち...
山本周五郎 「季節のない街」
...朝の書斎は凍(こほ)れども...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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