...自然両手は凍傷を起こす...
石川欣一 「針の木のいけにえ」
...笑いがそのまま宇治の頬に凍りついた...
梅崎春生 「日の果て」
...下はまっしろに凍(こお)りついた氷原(ひょうげん)である...
海野十三 「大空魔艦」
...母の袖児(こ)の頭(かしら)を覆(おほ)ひたれば児(こ)は身(み)に雪をば触(ふれ)ざるゆゑにや凍死(こゞえしな)ず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...その薄笑いは俄(にわ)かに凍りついたように...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...手拭も葱も御飯も凍つた...
種田山頭火 「行乞記」
...体中の血が凍るような心地になり...
近松秋江 「黒髪」
...懸崖(けんがい)のそこかしこには不滅の雪が小氷河になって凍った滝のようにたれ下がっていた...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...堅く凍(い)てついた溝板(どぶいた)に...
徳田秋声 「足迹」
...水が凍って氷の分量が増す...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...土が凍ってしまうと下駄で歩けるの...
林芙美子 「新版 放浪記」
...花のやうに凍りついてゐる霜を息で解(と)かしはじめた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...間もなく凍死して浪に呑まれたのだろう...
牧逸馬 「運命のSOS」
...安全な場所にかくれて敵の凍え死ぬのを待つこともできようし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ツルコケモモや凍(こお)ったコケモモをさがしました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...頭の上の青空に凍り付いたように動かない...
夢野久作 「難船小僧」
...石みたいに凍(こご)えている拳(こぶし)を膝にじっとおいていた...
吉川英治 「松のや露八」
...その言葉に潜む無意識の警告の響きを――一千キロメートルに及ぶ凍り付いた虚空を越えて――んだ気がした...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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