...すっぽりと被るのが、寒さを凌ぐより、半分は見得で、帽子の有無(ありなし)では約二割方、仕立上りの値が違う...
泉鏡花 「薄紅梅」
...紀文を凌駕(りょうが)するものである...
泉鏡花 「薄紅梅」
...窮民雨露を凌ぐ能わず」と...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...その父の代から主人畠山氏を凌(しの)ぐ勢いがあり...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...流を凌ぐアキリュウス...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...午近く米飯の代りに片栗粉の汁粉啜りて飢を凌がむと...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...凌霜庵に至り見るに主人來りて在り...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...その晩寒さと倦怠(けんたい)を凌(しの)ぐために蕎麦湯(そばゆ)を拵(こしら)えてもらった健三は...
夏目漱石 「道草」
...後(うしろ)の山の懐(ふところ)に暖まっているような位置に冬を凌(しの)ぐ気色(けしき)に見えた...
夏目漱石 「門」
...容易に凌(しの)ぎ切れるものではありません...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...火風水土の四厄(しやく)を凌いで育った米の精は強大で...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...此の新しいもの好きでは今正に東京を凌駕して亞米利加に追隨しようと云ふ大阪に...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...人生の一波一波をその身で凌いで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...人間の知恵が作りあげた規則を見んごと凌駕している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...気宇凜然(りんぜん)として山河を凌銷(りょうしょう)し...
夢野久作 「狂人は笑う」
...従って雨露を凌(しの)ぐに足るほどな仮屋の屋根も囲いのうちには見える...
吉川英治 「上杉謙信」
...半年や一年は貯蔵で凌(しの)げた...
吉川英治 「上杉謙信」
...彼らの知能は人類を遥かに凌ぐと結論づけた(*4-2)...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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