...かすかに凌霄花(のうぜんかずら)のにおいがした...
芥川龍之介 「偸盗」
...凌雲閣には余り高いのに怖気(おぢけ)立つて...
石川啄木 「天鵞絨」
...実際夜露を凌(しの)ぐにいい繁みの間には...
海野十三 「地球盗難」
...足下等の国では火というもので寒さを凌ぐのかは知らんが...
大杉栄 「獄中消息」
...ときどきはレスターを凌駕するものもあった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...どういうふうに冬を凌(しの)ぎ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...然しその潜勢力は朱鵬を凌ぐものがあると言われていた...
豊島与志雄 「秦の出発」
...これらの家屋は杉板と竹と網代の用法意匠余りに繊巧にして清洒なるがため風雨を凌(しの)ぐ家屋と見んよりはむしろ精巧なる玩具(がんぐ)の如き観なしとせず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...凌霜子所藏の弘化年間印行の地圖を見るにワダツミと假名振りてあり...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...仮舎は辛うじて雨露を凌ぐ程度で...
永井隆 「長崎の鐘」
...後(うしろ)の山の懐(ふところ)に暖まっているような位置に冬を凌(しの)ぐ気色(けしき)に見えた...
夏目漱石 「門」
...花の色は凌霄花(のうぜんかずら)の如き樺色である...
正岡子規 「病牀六尺」
...大丈夫ですか? 凌ぎにくくむしている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...七年間の苦しい生活を凌(しの)いで...
山本周五郎 「雨あがる」
...父の怒りを凌(しの)ぐものが自分にはある...
山本周五郎 「菊千代抄」
...眠れない寒さを凌(しの)ぐために...
山本周五郎 「風流太平記」
...凌統は剣をおいて...
吉川英治 「三国志」
......
吉川英治 「新・水滸伝」
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