...これから見ると暗黒な天体の数は光輝あるものの数をはるかに凌駕するであろうと考えないわけにはゆかなくなる...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...紀文を凌駕(りょうが)するものである...
泉鏡花 「薄紅梅」
...いわゆる周道衰微し乾綱(けんこう)紐を解いたために、封建の諸侯が各々(おのおの)方隅に割拠し、強は弱を凌ぎ、大は小を併せ、五覇七国並び起り、これに附庸の小国が有って攻伐(こうばつ)止むの日が無かった...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...345若し彼の脚速くして我ら二人を凌ぎ得ば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...世間話に退屈を凌(しの)いだ...
徳田秋声 「縮図」
...ロンドンより自然の風力を仮(か)る帆走船をもって喜望峰の険濤(けんとう)を凌ぎ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...遙かに先輩を凌駕していたので...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...さしあたっての急場の凌(しの)ぎです...
中里介山 「大菩薩峠」
...お高祖頭巾(こそずきん)に凌(しの)いで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ホンの一夜を凌ぐ為に安い宿を探しているのです...
松本泰 「緑衣の女」
...他の一切をはるかに凌駕した...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...日本国光の一大要素たる古社神林を棄市凌遅(りょうち)同然の惨刑に処し...
南方熊楠 「十二支考」
...寂しい夜寒(よさむ)を一人で凌(しの)いだのである...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...それは自然を凌駕しているからではなく...
柳宗悦 「工藝の道」
...窮迫した家計も凌ぎがつくし...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...それでも個躰のもっている生命力を凌(しの)ぐことはできないだろう...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...寒さ凌ぎも兼帯で...
山本笑月 「明治世相百話」
...凌振(りょうしん)以外に当る者はない...
吉川英治 「新・水滸伝」
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