...颯爽(さっそう)として壮者を凌(しの)ぐ勢で滑り始めた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...アナクサゴラスの輩(やから)をいかにはるかに凌駕(りょうが)しているかを見る事ができよう...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...私は退屈凌ぎに宿がかはつてからも替り狂言が出ると...
徳田秋聲 「佗しい放浪の旅」
...その凌辱者(りょうじょくしゃ)はほかならぬフョードル・パーヴロヴィッチだという奇怪なうわさが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...午後海神凌霜子別宅にて執筆...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...その当座の飢えを凌(しの)ぐだけのものをかっぱらって来る以上の仕事はできないのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...普通の人の退屈凌(たいくつしの)ぎぐらいなところと見たらよかろうと余は弁解した...
夏目漱石 「思い出す事など」
...窃かに惟ふに秦淮の盛は時ありて或は疇昔を凌駕すべきも...
原勝郎 「貢院の春」
...あの人たちをお凌(しの)ぎになるだらうつてね...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...人間のいかなる深謀熟慮をもはるかに凌駕している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...後者は純潔という点では普通の生活を凌駕(りょうが)しているが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...木と泥と竹と紙で造った簡易な住居で充分に凌(しの)げる...
山本周五郎 「新潮記」
......
横瀬夜雨 「花守」
...それは将軍凌操の子凌統(りょうとう)で...
吉川英治 「三国志」
...――のみならず凌統は...
吉川英治 「三国志」
...百戦百難の風雪を凌(しの)いで...
吉川英治 「私本太平記」
...「――砲手の凌振(りょうしん)一名をさえ失えば...
吉川英治 「新・水滸伝」
...凌雲(りょううん)の気 堂々の男誰とかなす押牢(おうろう)の蔡福(さいふく)なれ青鸞(せいらん)の帯無角(むかく)の頭巾(ずきん)歩むところ 草木おののき声きけば哭(な)く子もやむ名(つ)けたりな そのアダ名も鉄臂膊(てっぴはく)とはこれは兄の方だが...
吉川英治 「新・水滸伝」
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