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饗庭篁村 「木曾道中記」
...凉しい話があるに相違ない...
薄田泣菫 「茶話」
...「余り凉しくもないね...
徳田秋聲 「歯痛」
...一陣の凉風と共に...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...襟元凉しく髪を取り上げ...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...荒凉たる沙漠や原野がないために...
永井荷風 「妾宅」
...往来(わうらい)の片側に長くつゞいた土塀(どべい)からこんもりと枝を伸(のば)した繁りの蔭(かげ)がいかにも凉(すゞ)しさうに思はれた...
永井荷風 「すみだ川」
...丁香(ていかう)薔薇(しやうび)の清凉なるにもあらず...
永井荷風 「来青花」
...水を渡つて來る凉しい風に醉を吹かれて居たのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「凉み船を出して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は二階の部屋で凉んで居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なんとなく新凉を感じさせる爽やかさがあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...橋の上で凉んでゐて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...若旦那の新六郎も凉み船に久兵衞旦那の名代で行つたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...食卓の兩側へ凉しげにならべてある...
林芙美子 「多摩川」
...凉軒が槍を構えた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...凉軒の槍はばかげているし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...彼自ら寡聞寡讀をいふ、左右に何等の參考書册なく、附近に彼を慰藉する友人あるなし、彼の暮夜獨坐神往して詩を作るは、猶松蟲鈴蟲の、肅殺なる秋野に興酣しておのづから吟(すだ)くがごとし、謠ふものと聽くものと、等しく恍焉忘我の境に入ると雖も、荒凉慘澹、寧ろ耳を掩ふに遑あらず、詩豈活きざらむや...
横瀬夜雨 「花守」
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