...風が舳先から吹いてゐる時は甲板にゐても非常に凉しいが...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...夏は一日の凉を取るに足るべし...
大町桂月 「赤城山」
...そよ/\と吹き來る凉風につれ...
大町桂月 「鹿島詣」
...されど夜の二三時となりては、凉しさ過ぎて、むしろ寒さを覺ゆ...
大町桂月 「月の東京灣」
...凉しい海の風はそれに遮(さへぎ)られて吹いて来ず...
薄田泣菫 「茶話」
...荒凉(こうりょう)の気(き)に打(う)たれた彼(かれ)は...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...『何処か凉しい処はないかな...
田山録弥 「百日紅」
...到頭彼は乞ひによつて「門凉み」の画讃の軸の箱に字を題してしまつた...
徳田秋聲 「歯痛」
...川風は凉しかった...
豊島与志雄 「牛乳と馬」
...その間を爽かな凉風が...
豊島与志雄 「初秋海浜記」
...荒凉たる周囲の灰燼と...
豊島与志雄 「バラック居住者への言葉」
...自分の家の數寄を凝(こ)らした庭の凉み臺に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...友人方を招いての凉み船に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...目的もなくさすらつてゐるやうな荒凉としたおもむきが...
林芙美子 「浮雲」
...開放たれた窓から凉しい風が頬を撫でた...
原民喜 「椅子と電車」
...荒凉(くわうりやう)たる十一月の日から私を引き離しては呉れなかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...凉しい顏をして居るのが普通だが...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...横田凉軒(りょうけん)...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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