...これは大變と、飛び起きて、冷飯かき込み、行裝とゝのへて、これでよいと待てば、二子生憎來たること遲し...
大町桂月 「春の筑波山」
...東京から櫃(おはち)ごと持参(じさん)の冷飯で夕餐(ゆうげ)を済まし...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...冷飯草履(ひやめしぞうり)の音がぴちゃぴちゃする...
夏目漱石 「夢十夜」
...園山家の冷飯(ひやめし)食ひ勇三郎が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...園山家の冷飯(ひやめし)食い勇三郎が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...又次郎さん」「ヘエ――」浜名屋の冷飯(ひやめし)食い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...娘も娘だ――思ひ知るが宜い」「鐵馬」「十何年間冷飯を食はして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いわんや、古袷に冷飯草履、どうしたってお武家などという柄じゃない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...岩小屋で冷飯を煮直して昼食...
松濤明 「槍ガ岳」
...あっしゃ仰せの通り渡世に入って日の浅え冷飯食いで...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...それこそ冷飯に香(こう)こで寝る眼も惜しんで稼いでいたんだぜ」「だってあたし...
山本周五郎 「柳橋物語」
...昨夜(ゆうべ)の残りの冷飯(ひやめし)の全部と...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...かの西國詩人の冷飯殘羹を拾うて活くる...
横瀬夜雨 「花守」
...鮭(しやけ)を焼いて冷飯(ひやめし)を食つた...
與謝野寛 「蓬生」
...保土ヶ谷から歸つて冷飯をたべると...
吉川英治 「折々の記」
...冷飯食いの痩せ浪人...
吉川英治 「剣難女難」
...生不動の冷飯食いの分際で...
吉川英治 「剣難女難」
...一椀(わん)の冷飯も与えられないのを...
吉川英治 「新書太閤記」
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