...その背景に恐る可き冷酷な心を控へてゐる...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...要は自分の冷酷な姿がありありと自分に見えるのであった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...祖母と同じく冷酷な彼女の精神は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私が冷酷なからであろうか...
豊島与志雄 「小さき花にも」
...冷酷なフーキエ・タンヴィルがてきぱきと矢継早やに判決を下していた...
野上豊一郎 「パリの地下牢」
...精一杯の冷酷な調子で追及しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...冷酷な真実(レアール)を暴露させようとするところの...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...あの冷酷なメーツたちの下にどうなるんだろう...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...*206(散逸)*207自意識は常に高利貸しの冷酷な表情の中に棲(す)む...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...ヴォートランのこの冷酷な観察を聞いて暗く沈んでいった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...殺人者に対していかなる誘導もいかなる示唆も与えず被殺人者にたいしてはいかなる同情も憐憫も感じない冷酷な心を用意しておかねばならぬ...
久生十蘭 「黒い手帳」
...まるで木石のように冷酷な...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...私が冷酷な役人だと思われないように願っていますが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...冷酷な欠乏の息吹によって圧伏される...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これまではだれのためにも慈父のような広い心を持つ源氏であるが御自身と御自身の周囲の者にだけは冷酷な態度を取り続けられておいでになるのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一面にはひどく冷酷な感じでもあった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...揃いも揃った冷酷なニコニコ顔が見えた...
夢野久作 「書けない探偵小説」
...その冷酷な仕打を怨(うら)まずにはおられなかった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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