...――Kと云う医科の生徒だけはいつも僕等を冷評(れいひょう)していた...
芥川龍之介 「彼」
...僕は後で冷評(ひやか)してやつた...
石川啄木 「漂泊」
...」と冷評(ひやか)したが何とも返事もしないで相変らず首を振っている...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...さん/″\檜葉菩薩を冷評しながら...
大町桂月 「夜の高尾山」
...我慢がし切れなくなって様々の冷評を試みはじめた...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...これを虚偽なりとして抹殺し冷評する...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...初號中の一長篇に對して反感を抱いた某雜誌(名を忘れた)が『長いことろくろ首のへどの如し』と冷評した...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...そういう冷評を苦にし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この時冷評は一時にやんだ...
夏目漱石 「坑夫」
...皮肉だか、冷評だか、罵詈(ばり)だか、滑稽(こっけい)だか、のべつに始まった...
夏目漱石 「坑夫」
...私にはその答えが謙遜(けんそん)過ぎてかえって世間を冷評するようにも聞こえた...
夏目漱石 「こころ」
...冷評(ひやか)しましたね...
夏目漱石 「こころ」
...あの冷評(ひやかし)のうちには君が恋を求めながら相手を得られないという不快の声が交(まじ)っていましょう」「そんな風(ふう)に聞こえましたか」「聞こえました...
夏目漱石 「こころ」
...一旦日露戦争を経過したものでないと話せないと冷評(ひやかし)返した事がある...
夏目漱石 「それから」
...宗助(そうすけ)には夫(それ)が無意識(むいしき)の冷評(れいひやう)の意味(いみ)に聞(きこ)えた...
夏目漱石 「門」
...皮肉家がこれをよんだらこのにやりの裏(うち)には冷評的分子が交っていると思うだろう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...彼らを取扱うに冷評的態度をもってすると...
新渡戸稲造 「自警録」
...その冷評や罵詈(ばり)の声を聞いても...
新渡戸稲造 「ソクラテス」
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