...」俊助はこう冷評(ひやか)しながら...
芥川龍之介 「路上」
...その若者が何彼(なにか)と冷評(ひやか)しかけるのを...
石川啄木 「赤痢」
...盛岡の銀座通と誰かの冷評(ひやか)した肴町(さかなちやう)呉服町(ごふくちやう)には...
石川啄木 「葬列」
...僕は後で冷評(ひやか)してやツた...
石川啄木 「漂泊」
...これは何て云うの?」「冷評(ひやか)しては不可(いけ)ませんな...
泉鏡花 「婦系図」
...ボーイやその家の家族はまたかの女の田舍じみたハイカラ風を冷評した...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...さん/″\檜葉菩薩を冷評しながら...
大町桂月 「夜の高尾山」
...しかも学界をあげての冷評のうちに葬り去られた『類人猿の心的能力(ファカルテス・メンタレス・デス・ゴリラ)』をとり上げて...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...幾度となくザビーネについて吐いた冷評を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そういう冷評を苦にし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...冷評しても罵詈(ばり)しても自分だけは拘泥せずにさっさと事を運んで行く...
夏目漱石 「野分」
...だから皆(みん)なが訊(き)きたがるんだよ」「冷評(ひやか)しちゃ厭(いや)よ」お延はわざと叔父を相手にしないふりをした...
夏目漱石 「明暗」
...宗助(そうすけ)には夫(それ)が無意識(むいしき)の冷評(れいひやう)の意味(いみ)に聞(きこ)えた...
夏目漱石 「門」
...皮肉家がこれをよんだらこのにやりの裏(うち)には冷評的分子が交っていると思うだろう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...彼らを取扱うに冷評的態度をもってすると...
新渡戸稲造 「自警録」
...源さんが聞たら何うだらう氣違ひになるかも知れないとて冷評(ひやかす)もあり...
樋口一葉 「にごりえ」
...困り者だ」などと冷評する者があって人々は笑っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼は必ず反駁するか冷評するか...
山路愛山 「明治文学史」
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