...逆に冷評を浴びせかけた...
芥川龍之介 「路上」
...盛岡の銀座通と誰かの冷評(ひやか)した肴町(さかなちやう)呉服町(ごふくちやう)には...
石川啄木 「葬列」
...僕は後で冷評(ひやか)してやつた...
石川啄木 「漂泊」
...これは何て云うの?」「冷評(ひやか)しては不可(いけ)ませんな...
泉鏡花 「婦系図」
...紳士閥の新聞記者等が種々の批判と冷評とを浴せかけた共産主義の教訓を...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「共産食堂」
...先生の謡はどうかしたところが大変拙(まず)いなどと漱石氏の謡に冷評を加えたりした...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...初號中の一長篇に對して反感を抱いた某雜誌(名を忘れた)が『長いことろくろ首のへどの如し』と冷評した...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...」「冷評(ひやか)しちゃいけませんよ...
徳田秋声 「新世帯」
...一は之を冷評若くば嘲罵する者である...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...そういう冷評を苦にし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この時自分の失敗(しくじり)に対する冷評は...
夏目漱石 「坑夫」
...冷評(ひやか)しましたね...
夏目漱石 「こころ」
...もう少し出しゃばってくれるといいがな」与次郎の言葉はけっして冷評ではなかった...
夏目漱石 「三四郎」
...切先(きっさき)から鍔元(つばもと)までしらべて見る……」「下手な刀屋じゃあるまいし」と迷亭君が冷評(ひやか)した...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その冷評や罵詈(ばり)の声を聞いても...
新渡戸稲造 「ソクラテス」
...友(とも)には冷評(ひようばん)の言葉(ことば)を聞(き)きながら...
樋口一葉 「われから」
...彼は必ず反駁するか冷評するか...
山路愛山 「明治文学史」
...政府と役人と貴族とに従順なるべしと云へる奇妙なる結論を為し得意然たりし時に彼は寸鉄人を殺す的の冷評を試みたりき...
山路愛山 「明治文学史」
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