...思うに我等の教は懐疑者によりて冷視せられ...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...二葉亭は『浮雲』以後全く韜晦(とうかい)してこの文壇の気運を白眼冷視し...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...狼のように冷視される時には...
豊島与志雄 「同感」
...其時まだ表面の成績といふことを冷視する程に私の修養は積んでありません...
長塚節 「教師」
...他人を冷視せざるを得ない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...異性よりの侮蔑冷視...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...人々に嘲笑冷視を以て迎えられております...
夢野久作 「鼻の表現」
...小気味よげに二官のもだえを冷視して...
吉川英治 「江戸三国志」
...なお和睦(わぼく)に望みをかけて奔命していた細川顕氏(あきうじ)や畠山国清のはからいなども冷視しながら...
吉川英治 「私本太平記」
...あらゆる悪評を冷視して一代に蓄えてきた金銀財宝...
吉川英治 「新・水滸伝」
...古典の筆者はじつに苛酷なほど現世現実なるものを冷視する...
吉川英治 「随筆 新平家」
...苦(にが)っぽい笑(え)みでお十夜の剣幕を斜めに冷視した...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...冷視(れいし)している人間なぞはいなかったろうと思うよ」「そうかな?」「そうとも...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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