...そりゃ――」慎太郎はやはり冷然と...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...冷然とかう申しました...
芥川龍之介 「地獄変」
...冷然とかう申しました...
芥川龍之介 「地獄變」
...冷然とした様子で離れて立つ葉子をまじまじと見すえながら...
有島武郎 「或る女」
...そうしてかなり深刻に、しかし冷然と、その結論を受け止め得たつもりであった...
外村繁 「澪標」
...自分にかかわったことではない――とお銀様は再び冷然として...
中里介山 「大菩薩峠」
...冷然としてそれを咎(とが)めようともしないで...
中里介山 「大菩薩峠」
...その姿を、上から、黒い牛のような顔が、今度こそ明瞭な侮蔑(ぶべつ)を浮かべて、冷然と見下す...
中島敦 「牛人」
...そうしてその中に冷然と二十世紀を軽蔑(けいべつ)するように立っているのが倫敦塔である...
夏目漱石 「倫敦塔」
...鉄砲御用衆の面々が砲撃の効果を冷然と観察している...
久生十蘭 「ひどい煙」
...一平は冷然として...
三島霜川 「解剖室」
...そしてそれを曳いて五十間歩くんだ」とジョン・ソーントンが冷然と云い放つた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...故意に冷然と構えていた...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...今一度冷然と睨み付ける事が出来た...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...卑弥呼は石のように冷然として耶馬台(やまと)の王に身をまかせた...
横光利一 「日輪」
...いつもの彼のように賢い修養が冷然としている...
吉川英治 「御鷹」
...二秒三秒……冷然としてルパンは手を突き出した...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...帝国主義は冷然として進水式をやっている...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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