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饗庭篁村 「木曾道中記」
...その時も始は冷然として取り合ふ気色を見せずにゐました...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...清逸は冷然として弟の顔から眼を原稿紙の方に振り向けた...
有島武郎 「星座」
...西は頗(すこぶ)る冷然として二葉亭とはホンの同窓というだけの通り一遍の浅い関係だからその頃の事は大抵忘れてしまったといういたって率気(そっけ)ない挨拶(あいさつ)だったそうだ...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...かく冷然としてしかも寛厚なるまだ青二才にすぎないこの青年は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...またも冷然として言い放つと...
中里介山 「大菩薩峠」
...北原賢次は冷然として...
中里介山 「大菩薩峠」
...三造は、わざと冷然と、父の顔を見上げた...
中島敦 「プウルの傍で」
...冷然として居るアーク燈の白いホヤを...
長塚節 「菜の花」
...兄はかえって冷然とすべてに取り合わない気色(けしき)を見せた...
夏目漱石 「行人」
...冷然とキャラコさんを見おろしている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...冷然と空を眺めていた...
久生十蘭 「金狼」
...冷然と山田を眺めてゐる...
北條民雄 「道化芝居」
...「壁はまっ白にしなきゃならんですからね――」冷然と疑り深い眼を角立てていた校長は...
本庄陸男 「白い壁」
...ツヤ子が片隅から冷然と眺めている)薄田 ハハ...
三好十郎 「猿の図」
...」むしろ冷然と、舌は偶然に噛(か)み切ったのだ、その心算(つもり)は頭にも抵抗の時にもなかったと、すては、他人事のように言った...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...三好が冷然と見上げ見下した...
夢野久作 「オンチ」
...たんと道のりがございましょうか」「そうさな」冷然と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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