...冷然と正義を蹂躙(じゅうりん)した...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...木部は冷然として竿を取った...
有島武郎 「或る女」
...清逸は冷然として弟の顔から眼を原稿紙の方に振り向けた...
有島武郎 「星座」
...涙聲で「どうせ生きてゐられへん!」「おれに棄てられてか?」渠は冷然とそのそばに坐つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...安重根 (冷然と)伊藤を殺してしまったような気がして...
林不忘 「安重根」
...料理の勘定になると知らん顔で冷然と構えている態度が...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...冷然といい放った...
直木三十五 「南国太平記」
...冷然として昂奮してきたお銀様が...
中里介山 「大菩薩峠」
...」女はどこ迄も冷然と答へた...
長與善郎 「青銅の基督」
...冷然と眺めて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...先頭に立っている)お蔦 (冷然と見ている)弥八 やあ...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...学生の方は冷然と彼を見つめた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...斎藤博士の写真を見比べながら冷然とした口調で私に云い聞かせた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...冷然としてなお一本の注射を打とうといい始めた...
横光利一 「花園の思想」
...冷然と平静に回(かえ)って見せた相手の前で...
吉川英治 「江戸三国志」
...いよいよ常のわがままぶりもなく冷然と畏(かしこ)まって...
吉川英治 「新書太閤記」
...冷然と与次郎をかえりみて...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼のすることを冷然と視(み)ていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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