...彼は冷徹な判断を下した...
...冷徹に考えれば、その案は実行に耐えない...
...法廷での彼は冷徹で無表情だった...
...彼女は冷徹な言葉を放った...
...あの人の冷徹さにはビックリした...
...いや冷徹であつた...
種田山頭火 「其中日記」
...精神を冷徹で狂いなく...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...眼差には冷徹ともいえるような光を宿していました...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...冷徹な感触のうちに彼女を伴い去る気持ちで...
豊島与志雄 「紫の壜」
...斉彬は、冷徹、信ずる理前の通りに行おうとしているし、お前は、熱情をもって、人間の大道を行こうとしているが、極まるところ、二つは合致していて、何れも、人間の大道は通じておる...
直木三十五 「南国太平記」
...冷徹無比の結晶母体...
中谷宇吉郎 「雪」
...冷徹無比の結晶母体...
中谷宇吉郎 「雪を作る話」
...新しい方はやや冷徹で繊麗で客観的でさえあるだろう...
野村胡堂 「楽聖物語」
...冷徹な理性の人にも失敗はある...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...まるで検察のためにこの世に生れて来たようなこの男の冷徹な頭脳は...
久生十蘭 「魔都」
...そしていっけん冷徹とも見える外貌の中に蔵された情熱...
平林初之輔 「小酒井不木氏」
...だが冷徹な見方をすれば...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...モデル椅子に凭つて凝つとしてゐる間が何時でも最も禍ひ少なく冷徹に...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...冷徹な知性と打算がなければならぬけれども...
矢部貞治 「政治学入門」
...冷徹(れいてつ)した理性は努めてあらわすまいとしている...
吉川英治 「上杉謙信」
...あの清淨冷徹なにほひ...
吉川英治 「折々の記」
...一味冷徹な鬼気を流してきて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...彼のような冷徹(れいてつ)な型の人間は...
吉川英治 「八寒道中」
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