...彼は冷徹な判断を下した...
...冷徹に考えれば、その案は実行に耐えない...
...法廷での彼は冷徹で無表情だった...
...彼女は冷徹な言葉を放った...
...あの人の冷徹さにはビックリした...
...そのくらいで……」「僕は鬼神(きじん)のような冷徹さでもって...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...そして氷のように冷徹な声でいった...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...月の光は宵々ごとにその憂愁と冷徹さを深め...
薄田泣菫 「独楽園」
...それより冷徹した冬の大空を昇る月のように――この月に自分を例える時には彼女はいつも涙ぐましいほど浄化された気持になれた――自由に純潔でありたいと思った...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...いや冷徹であつた...
種田山頭火 「其中日記」
...精神を冷徹で狂いなく...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...俺がこうした莫迦(ばか)げた事柄への貪婪(どんらん)を以て(しかも哲学者的な冷徹な思索を欠いて)生れて来ているということこそ...
中島敦 「狼疾記」
...凍結せんばかり冷徹な小流れが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...新しい方はやや冷徹で繊麗で客観的でさえあるだろう...
野村胡堂 「楽聖物語」
...新盤の方は素気(そっけ)なくて冷徹だ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...もう少し冷徹で素直でもよい...
野村胡堂 「楽聖物語」
...冷徹な所有者然としたコプリの態度を見て...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...モデル椅子に凭つて凝つとしてゐる間が何時でも最も禍ひ少なく冷徹に...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...あの清淨冷徹なにほひ...
吉川英治 「折々の記」
...一味冷徹な鬼気を流してきて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...平常(へいぜい)のかれよりいっそう冷徹にその神経が冴えてきたようであった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...無表情にみえる姿、冷徹にみえる眸、その奥には、麻のごとく、かき乱れているものがある...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...彼のような冷徹(れいてつ)な型の人間は...
吉川英治 「八寒道中」
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