...冷やかすのもいい加減にして下さい...
上田広 「指導物語」
...妙子がちょっと冷やかすような口調で云った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...冷やかすどころか俄(にわ)かにしんと黙ってしまって...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...冷やかすように私の顔を覗(のぞ)いて...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...冷やかすような眼つきで私の顔じいッと視(み)つめなさるのんです...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...人を冷やかすことをなんとも思わぬ...
田山花袋 「少女病」
...三十七の己(おれ)を冷やかす気が知れぬと思った...
田山花袋 「少女病」
...「驚くべき推理の力だな」と冷やかす...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...」むつつりしてゐた裕佐は下役の冷やかすやうな顔をぽかんと見てゐた後で思ひ出したやうにかう云つた...
長與善郎 「青銅の基督」
...「冷やかすんじゃない...
夏目漱石 「虞美人草」
...ヴァイオリン癲癇だ」と迷亭君が冷やかすと...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...風呂敷包みになつてるなンて変ね」ゆき子が冷やかすやうに...
林芙美子 「浮雲」
...「物語は更に面白くなりそうですな」彼が冷やかすような声音で叫んだので...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...支那人の子供たちが立ちはだかっていて冷やかすように彼等を見上げているのである...
堀辰雄 「あいびき」
...からかうか冷やかすかしなければ虫が収まらなかった...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...小石川の荻原の下宿で夜を更かして、帰ってくるのを、荻原が送ると言うので、江戸川までくると、夜更けて、花の陰に店を出している、大道易者がいたのを、冷やかす気で、見て貰うと、易者は何と思ったのか、荻原の顔を見て、「あなたには女難がある」と言った...
水野葉舟 「北国の人」
...恰(あたか)も私を冷やかすかのように……...
夢野久作 「一足お先に」
...先を急いでいますので」「ふふん……」お菰(こも)の肩を叩いて冷やかすように...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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