...」又四郎は赤ちゃけた松の葉を見上げながら冷やかに答えた...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...我々の上には氷の死が冷やかに訪れてくるだけのことであった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...常春藤(きづた)の絡んだ壺から雪で冷やした蕃紅花(サフラン)の香り高い酒が並々と注がれて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...麻痺の側と反対の側を特に冷やすように氷嚢と氷枕を当てた...
谷崎潤一郎 「鍵」
...」と新吉はいつにない冷やかな態度で...
徳田秋声 「新世帯」
...ヴェールからかなり冷やかに取り扱われた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...』といって労わりながらも冷やかしたことがあった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...」とフェレラは冷やかされたと取つたらしく苦笑した...
長與善郎 「青銅の基督」
...冷やかに胡坐(あぐら)をかいて...
夏目漱石 「門」
...まるで他人よりも冷やかに...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...桂次が思ひやりに比べては遥(はる)かに落つきて冷やかなる物なり...
樋口一葉 「ゆく雲」
...老人の背中や腕や老いた脚を冷やす...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...吹く風冷やけき頃とはなりました...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...「そんげに妾(あたし)ば冷やかしなさるなら...
夢野久作 「斜坑」
...海老茶の袴が脱いでありましたね」などと云つて冷やかされてゐたところを見ると...
吉井勇 「青春回顧」
...目をふさがれた冷やっこい手へ...
吉川英治 「江戸三国志」
...肉まだ冷やかというほどの月日も経っていないうちに...
吉川英治 「三国志」
...冷やっこいものが...
吉川英治 「親鸞」
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