...お鉄が呉れた湯冷しというに...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...胆を冷しちゃったというお話でございます...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...そのあひだも絶えず目を冷し/\しては中をのぞき込んでゐた...
徳田秋聲 「浪の音」
...「氷で冷したら……...
豊島与志雄 「裸木」
...氷で冷しきった方がいい...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...昼間から井戸に冷しておいた西瓜を切らした...
豊島与志雄 「古井戸」
...澄子が水手拭で額を冷してやってる間に...
豊島与志雄 「変な男」
...伯母さんはそのお水をありがたさうに手にうけて眼を冷してから小さくなつた目を見ひらいてみて「お大日様のお蔭でちいとはようなつたやうな」といふ...
中勘助 「銀の匙」
...しみ透るほど冷たい水だ」と竜之助が眼を冷しながら答えると...
中里介山 「大菩薩峠」
...アノずつと出ました先の蔭の所は磯でございましてアノ島は矢島經島と申しましても一つは此所からでは隱れて見えませんが其島と丁度向合になつて居ります所に冷たい水が湧いて出ますので夏になりますと小木のものがあの磯へ素麺冷しにまゐりますというた...
長塚節 「佐渡が島」
...彼は硝子板を冷して置いて...
中谷宇吉郎 「雪」
...それより膽を冷したのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さすがのラルフも神意の空恐ろしさに胆を冷して...
穂積陳重 「法窓夜話」
...わざわざやって来てタオルで冷してやろうとすると...
三好十郎 「冒した者」
...それから暑い処をセッセと帰って参りますと宅では冷した珈琲(こーひー)を拵えておいて出しますがそれを飲む時の心持(こころもち)は何ともいえないそうです...
村井弦斎 「食道楽」
...少しでも人の熱意を冷しさますようなことは...
柳田国男 「母の手毬歌」
...頭を冷して安静に寝かして置くよう...
山本周五郎 「日本婦道記」
...若林博士から投げ与えられた彼(か)の調査書類を見ると流石(さすが)に胆を冷してしまった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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