...冷え冷えする高原の大気を透(とお)してなごりなく望まれた...
芥川龍之介 「日光小品」
...そして夜着にかけた洗い立てのキャリコの裏の冷え冷えするのをふくよかな頤(おとがい)に感じながら心の中で独語(ひとりご)ちた...
有島武郎 「或る女」
...風はなくともどことなく冷え冷えするので暫く息をついた...
高浜虚子 「別府温泉」
...もう手先の冷え冷えする秋のころで...
徳田秋声 「足迹」
...中年の猫背の紳士が時雨に濡れて枯芝のなかを散歩してゐる――冷え冷えする絵だ...
原民喜 「温度」
...そして彼は冷え冷えする孤絶感の底で...
原民喜 「遥かな旅」
...冷え冷えする夜風で涼をとっていた...
平林初之輔 「夏の夜の冒険」
...……なんだか足の方が冷え冷えするので...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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