...冷えびえと、何か脅(おびやか)すやうに...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...「Le diable est mort」凝灰岩の窓の外はいつか冷えびえと明けかかっていた...
芥川竜之介 「歯車」
...「Le diable est mort」凝灰岩の窓の外はいつか冷えびえと明けかかつてゐた...
芥川龍之介 「歯車」
...冷えびえと静まり返っていた...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...そとの冷えびえとした空気を連想させ...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...泊り客あるも亦(また)よし夜の秋肌(はだ)が冷えびえと夜涼(やりょう)を覚えるようになって...
高浜虚子 「俳句への道」
...冷えびえと冴えて見えていた...
林不忘 「あの顔」
...冷えびえとした額...
林不忘 「あの顔」
...首筋をつたって流れていた汗が冷えびえとしてきて...
久生十蘭 「ノア」
...天鵞絨(ヴェルウル)の寝台掛が屍体の重みで人間の身体の形に冷えびえと窪んでいる...
久生十蘭 「魔都」
...急に冷えびえして來た...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...冷えびえと來た)...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「旗手クリストフ・リルケ抄」
...冷えびえとする夜の数時間を暖炉の前でぼんやり過ごしたりする...
堀辰雄 「菜穂子」
...冷えびえとする夜の数時間を暖炉の前でぼんやり過したりする...
堀辰雄 「楡の家」
...冷えびえする空気を深々と吸いこんで...
矢田津世子 「凍雲」
...彼はそうして冷えびえとした夜を一人でぶらぶらと歩いて行くのが好きだった...
山川方夫 「その一年」
...夏も冷えびえとして一波も立てぬ水面は...
横光利一 「欧洲紀行」
...身にしむように冷えびえする夜で...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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