...况や待望の雨となると...
泉鏡花 「遺稿」
...况(ま)して成金に使はれるなぞは以ての外と言はなければならぬ...
薄田泣菫 「茶話」
...何ぞ况んや、亞細亞に於ける支那中心説に甘心するを得ん耶...
竹越三叉 「世界の日本乎、亞細亞の日本乎」
...况んや前山の雲のたゝずまひの無心の中(うち)におのづからの秋の姿を具(そな)へて...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...况して天竺熱帶の...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...未だ之れを以て伊藤侯を累はすに足らず况んや大隈伯の財に於ける...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼れと自由黨との關係實際に消滅したりとは何人も認むる能はじ况んや彼の入閣は自由黨と伊藤内閣との結托に原づき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...况むや政府黨に非ずして一個の私黨たるに於てをや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...現實世界を外にして政治家の働く可き場所あることなし時代非なればとて政治を中止す可からず政黨腐敗したればとて必ずしも政黨其物を非認す可き謂れなきに非ずや况んや十分政黨の價値を認識せる近衞公に於てをや然らば公は既成政黨に入らむ乎若し既成政黨に入るとせば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...若くは善く之を壓服し得るの勇者たるや否やを考へざる可からず况むや彼は從來自由黨中の土佐分子と相容れざりしに於てをや彼れ豈熱心なる自由派たるを得むや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...晩間唖唖子来りて市中昨夜の状况を語る...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...此の如き実况を窺見れば...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...病况依然たり...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...窪田空子伯林より帰来りて欧洲戦後の状况を語る...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...况や其地の勝たるをや...
長塚節 「草津行」
......
一葉稿 「五月雨」
...岡本况斎(きょうさい)...
森鴎外 「渋江抽斎」
...即ち学者の先輩は艮斎が十六、成斎が十(とお)、况斎が九つ、漁村が八つになった時、抽斎は生れたことになる...
森鴎外 「渋江抽斎」
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