...况(いは)んや若(も)しも歐米流(おうべいりう)に姓名(せいめい)を轉倒(てんたふ)するときは...
伊東忠太 「誤まれる姓名の逆列」
...况(ま)して成金に使はれるなぞは以ての外と言はなければならぬ...
薄田泣菫 「茶話」
...况(ま)して一年(ねん)...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...况んや彼等もまた大院君...
竹越三叉 「深憂大患」
...固より國民的基礎の上に立てる大隈板垣等の政黨首領と同じからず况むや侯は元來馬上の雄にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...况むや其の二大宿題の通過の如き...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...况むや長期の内閣は反つて政治上の罪惡を作ること古今其の例に乏しからざるに於てをや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...徳も亦豈得易からむや况むや黄金の魔力横行して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...現實世界を外にして政治家の働く可き場所あることなし時代非なればとて政治を中止す可からず政黨腐敗したればとて必ずしも政黨其物を非認す可き謂れなきに非ずや况んや十分政黨の價値を認識せる近衞公に於てをや然らば公は既成政黨に入らむ乎若し既成政黨に入るとせば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...未だ之れを以て伊藤侯を累はすに足らず况んや大隈伯の財に於ける...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...况んや彼れは伊藤侯と切て切れざる関係あるに於てをや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...况むや、参政韓圭咼は歔欷流涕の余殆ど喪心し、元老趙秉世は阿片を呑で自殺し、前参政閔泳煥は精神逆上して狂死したるを見るをや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...未だ混沌の境を出づる能はず况むや進歩自由両派の旧形依然として実存するに於てをやされど余は憲政党の為めに...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...午後市中大晦日の景况を見むとて漫歩神田仏蘭西書院に赴き...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...余東京の市街近日の状况を見るや...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...漸(やうや)く自分(じぶん)の田畑(たはた)の作物(さくもつ)が僅(わづか)な損害(そんがい)に畢(をは)つたことを慥(たしか)めた時(とき)は彼(かれ)は激甚(げきじん)な被害地(ひがいち)の状况(じやうきやう)を傳聞(でんぶん)して自分(じぶん)の寧(むし)ろ幸(さいはひ)であつたことを竊(ひそか)に悦(よろこ)んだ...
長塚節 「土」
...其日ノ景况ハ如何ナリシト思フゾヤ...
成島柳北 「祭舌文」
...即ち学者の先輩は艮斎が十六、成斎が十(とお)、况斎が九つ、漁村が八つになった時、抽斎は生れたことになる...
森鴎外 「渋江抽斎」
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