...愈々(いよいよ)冴えかえるのであった...
海野十三 「蠅男」
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種田山頭火 「其中日記」
...・冬ぐもりひさ/″\湯にいり金を借る・石垣の日向にはビラも貼つてある・雪空から最後の一つをもぐ・冴えかえるながれをふんで下る墓場の梅はほつ/\咲いて今日の買物一金十八銭 酒二合一金十七銭 焼酎一合五勺一金七銭 バツト一金四銭 なでしこ〆金四十六銭也一月廿三日午前は晴れてあたゝかだつたが...
種田山頭火 「其中日記」
...あれはうちの灯・冴えかえる夜の酒も貰うてもどる・つまづいて徳利はこわさない枯草樹明君に・燗は焚火でふたりの夜・雪ふる其中一人として火を燃やす・雪ふるポストへ出したくない手紙仕事すまして雪をかぶつて山の家まで晴れて雪ふる里に入る・雪がつみさうな藪椿の三つ四つ一人にして(マヽ)の音澄む・のどがつまつてひとり風ふく・ふるよりつむは杉の葉の雪雪のふるかなあんまりしづかに・雪...
種田山頭火 「其中日記」
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種田山頭火 「其中日記」
...押しつぶされて片隅の冬鴨のしづかひとり雪みる酒のこぼれる樹明夫人に・お産かるかつた山茶花のうつくしさ樹明赤ちやんに・雪ふるあしたのをんなとしうまれてきた競つて売られる大魚小魚寒い風・林となり雪の一しほおちついて・ゆふやみの恋猫のこゑはきこえる・冴えかえる水音をのぼれば我が家赤いものが捨てゝある朝の寒い道林のなか...
種田山頭火 「其中日記」
...冴えかえる寒月は川の面に映じ...
久生十蘭 「魔都」
...金五郎と対等に飲んでいるのに、男の方は、深酒とともに、意識不明になって行き、女の方は、いよいよ、青くなって、冴えかえる...
火野葦平 「花と龍」
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