...さまよへる風はあれども日向(ひなた)ぼこ美しく耕しありぬ冬菜畑(ふゆなはた)冬日濃しなべて生きとし生けるもの十二月二十七日 鎌倉俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...猫いまは冬菜畑を歩きをり一月二十三日 鎌倉俳句会...
高浜虚子 「六百句」
...木々の霧柔かに延びちぢみかなさかしまに樽(たる)置き上に冬菜(ふゆな)置き十一月三日 土筆会...
高浜虚子 「六百句」
...大根や冬菜のようなものを作ってあった...
田中貢太郎 「雁」
...下物として冬菜を一皿御馳走してくれた...
種田山頭火 「旅日記」
...目近く、窓の外の畠に立つてゐる柿の紅葉は梅や桜と共にすつかり落ち尽し、樺色した榎の梢も大方まばらになるにつれ、前よりも亦一層広々(ひろ/″\)と、一面の日当りになつた畠の上には、大根と冬菜とが、いかにも風土の恵みを喜ぶがやうに威勢好く其葉を舒(のば)してゐる...
永井壮吉 「冬日の窓」
...土手の篠笹の中に冬菜のやうな形をした赤い草が地にひつゝいて居た...
長塚節 「十日間」
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三好達治 「短歌集 日まはり」
...冬菜、芋、大根、米などでつくり、七いろはいれない...
横瀬夜雨 「田舍の新春」
...冬菜の漬物を噛むにつけ...
吉川英治 「折々の記」
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