...「別れの冬木立(ふゆこだち)遺品(かたみ)にちょうだいなあなたの心臓をええ――あたしは吸血鬼……」という合唱につられたかのように...
海野十三 「恐怖の口笛」
...其中に境垣(さかいがき)あり冬木立一月二十日 家庭俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...どうどうと燃えあがる千本万本の冬木立ば縫い...
太宰治 「葉」
...真黒い冬木立に化してしまつた...
太宰治 「富嶽百景」
...それを聞いていると子供の自分の眼前には山ふところに落ち葉の散り敷いた冬木立ちのあき地に踊りの輪を描いて踊っているたぬきどもの姿がありあり見えるような気がして...
寺田寅彦 「自由画稿」
...山寺は松より暮るゝ時雨かなしぐるゝや母屋の小窓は薄月夜初霜を戴き連れて黒木売から/\と日は吹き暮れつ冬木立吹きはづす板戸の上を霰かな此外まだ四五句もあつたらう...
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
......
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...冬木立昔々の音すなり...
中里介山 「大菩薩峠」
...名も知らぬ冬木立が鋭い音を立てていた...
中谷宇吉郎 「雪後記」
...夕明り葉無き木立が行く馬の脚と見えつつ風渡るかな疎らな冬木立に夕明りがさして歩いてゆく馬の脚の様に思へる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...かえって冬木立の句に雅なのが多い...
正岡子規 「画」
...四季の題目につきて動きやすき者を挙ぐれば春風ト秋風 暮春ト晩秋 五月雨ト時雨 桜ト紅葉 夕立ト時雨 夏野ト枯野 夏木立ト冬木立等数ふるに堪へざるべし...
正岡子規 「俳諧大要」
......
三好達治 「寒林小唱」
...白楊(はくやう)やマロニエの冬木立(こだち)に交つて最(も)う芽立(めだち)の用意に梢の赤ばんで居る木もあつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...陽あたりの悪い冬木立のうちに寒々と見える板屋廂(いたやびさし)の古建物がそれである...
吉川英治 「私本太平記」
...碑らしいものが冬木立の中腹に望まれる...
吉川英治 「随筆 新平家」
...冬木立のなかに張りめぐらされてある...
吉川英治 「源頼朝」
...後ろは冬木立に囲まれていて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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