...「……別れの冬木立(ふゆこだち)遺品(かたみ)にちょうだいなあなたの心臓をええ――あたしは吸血鬼……」赤い苺の実というのは...
海野十三 「恐怖の口笛」
...雨風や最も萩をいたましむ大正十五年九月自らの老(おい)好もしや菊に立つ大正十五年十(十一?)月たまるに任せ落つるに任す屋根落葉徐々と掃く落葉帚(ほうき)に従へる大正十五年十一月掃初(はきぞめ)の帚や土になれ始む大正十五年十二月大空に伸び傾ける冬木かな大正十五年十二月二十一日 東大俳句会...
高浜虚子 「五百句」
...冬日(ふゆひ)柔(やわら)か冬木柔か何(いず)れぞや冬木中生徒の列の現れ来(く)十二月二十二日 『立子句集』出版記念会...
高浜虚子 「五百五十句」
...死ぬること風邪(かぜ)を引いてもいふ女鞄(かばん)あけ物探(さ)がす人冬木中十二月四日 家庭俳句会...
高浜虚子 「六百句」
...・生えたまゝの芒としてをく(緑平居)・枝をさしのべてゐる冬木( 〃 )ゆつくり香春も観せていたゞく( 〃 )・旅の或る日の蓄音機きかせてもらう( 〃 )・風の黄ろい花のいちりん泥炭車(スキツプ)ひとりできてかへる泥炭山(ボタヤマ)ちかく飛行機のうなり夕日の机で旅のたより書く(緑平居)・けふも暮れてゆく音につゝまれるあんなにちかいひゞきをきいてゐる(苦味生君に)糸田風景のよいところが...
種田山頭火 「行乞記」
......
種田山頭火 「其中日記」
......
種田山頭火 「草木塔」
...冬木の枝が綺麗な線を描いていた...
外村繁 「夢幻泡影」
...句の中に冬木も入っているので...
久生十蘭 「西林図」
...冬木がその席にいたせいではなく...
久生十蘭 「西林図」
...冬木は、つまらなくなって、片付けるものは早く片付けてしまえと、「そろそろやろうか」と催促すると、冬亭はしぶしぶ立ちあがって、折りとった桔梗を一茎手に持ったまま、鶴のいるほうへぶらぶら歩きだした...
久生十蘭 「西林図」
...無言のまま冬木の口もとのあたりを見つめた...
平林初之輔 「五階の窓」
...いまでは完全に冬木刑事の明快な論理に征服されたもののごとく...
平林初之輔 「五階の窓」
...斜(なな)めに冬木立の連(つら)なりてその上に鳥居ばかりの少しく見えたる...
正岡子規 「俳諧大要」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...枯木寒鴉図(こぼくかんあず)そのままな冬木立の中でもあった...
吉川英治 「私本太平記」
...この山中の冬木の肌にもない...
吉川英治 「随筆 新平家」
......
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索