...冬木(ふゆき)の山(やま)に...
薄田淳介 「白羊宮」
...冬木切り倒しぬ犬は尾を垂(た)れて砕かるる冬木は鉈(なた)の思ふまま年木(としき)伐(き)る右手に鉈を離さずに十二月十四日 笹鳴会...
高浜虚子 「六百句」
...どうどうと燃えあがる千本万本の冬木立ば縫い...
太宰治 「葉」
...冬木(ふゆぎ)の米市(こめいち)で名代のそばを御馳走(ごちそう)してやるかな...
谷崎潤一郎 「秘密」
...この村の人は猿なり冬木立田も畠(はたけ)も凍りついた冬枯れの貧しい寒村...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...句の中に冬木も入っているので...
久生十蘭 「西林図」
...冬木は、「再び一点をつくれば、すなわち俗というのはこれだね...
久生十蘭 「西林図」
...ちょっとお訊(たず)ねしようと思って来たのですがね」冬木は朝日(当時の煙草(たばこ)の銘柄の一つ)の袋をポケットから出して...
平林初之輔 「五階の窓」
...冬木刑事はそんなことはべつに気にもとめずに言った...
平林初之輔 「五階の窓」
...恒藤主任はちょっと冬木の面に一瞥(いちべつ)をくれながら語りだした...
平林初之輔 「五階の窓」
...署長はこんどは冬木のほうへ椅子をにじり寄せた...
平林初之輔 「五階の窓」
...いまでは完全に冬木刑事の明快な論理に征服されたもののごとく...
平林初之輔 「五階の窓」
...先生もやっぱりまだ捜し当たらんとみえるね」二人は足音をしのばせて冬木刑事の傍へ行った...
平林初之輔 「五階の窓」
...冬木はびっくりして顔を上げた...
平林初之輔 「五階の窓」
...それを見た者がないというのは怪しいじゃありませんか」「…………」冬木刑事は返事の代わりに...
森下雨村 「五階の窓」
...ぼくの考えは根底から覆されることになる……」冬木刑事がぐっと頭を傾けながら...
森下雨村 「五階の窓」
...深川の冬木河岸で...
山本周五郎 「風流太平記」
...冬木河岸が誰の繩張りだろうと...
山本周五郎 「風流太平記」
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