...「……別れの冬木立(ふゆこだち)遺品(かたみ)にちょうだいなあなたの心臓をええ――あたしは吸血鬼……」赤い苺の実というのは...
海野十三 「恐怖の口笛」
...冬木(ふゆき)の山(やま)に...
薄田淳介 「白羊宮」
...冬日(ふゆひ)柔(やわら)か冬木柔か何(いず)れぞや冬木中生徒の列の現れ来(く)十二月二十二日 『立子句集』出版記念会...
高浜虚子 「五百五十句」
...どうどうと燃えあがる千本万本の冬木立ば縫い...
太宰治 「葉」
...その後に冬木立の逆様(さかさま)に映った水面の絵を出したらそれは入選したが「あれはあまり凝(こ)り過ぎてると碧梧桐(へきごどう)が云ったよ」という注意を受けた...
寺田寅彦 「明治三十二年頃」
...ティアガルテンの冬木立や...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...名も知らぬ冬木立が鋭い音を立てていた...
中谷宇吉郎 「雪後記」
...冬木は呆気にとられて...
久生十蘭 「西林図」
...冬木のほうへ椅子をすり寄せた...
平林初之輔 「五階の窓」
...一語も聞き洩(も)らさじと冬木の言葉に注意していたことは無論である...
平林初之輔 「五階の窓」
...最近あの窓にもたれていたことがあるに相違ありません」「そのことなら」と署長はちょっと冬木の言葉をさえぎって...
平林初之輔 「五階の窓」
...冬木さん、この事件は思ったより複雑ですよ」「犯人かもしれませんね」「とにかく、事件の関係者には違いない」二人は、しばらく茫然(ぼうぜん)として顔を見合わせていた...
平林初之輔 「五階の窓」
......
三好達治 「寒林小唱」
...それを見た者がないというのは怪しいじゃありませんか」「…………」冬木刑事は返事の代わりに...
森下雨村 「五階の窓」
...が――」冬木刑事はたいして感心もしないらしい口吻で...
森下雨村 「五階の窓」
...沖田刑事が司法主任や敏腕な冬木刑事を出し抜いて...
森下雨村 「五階の窓」
...冬木河岸が誰の繩張りだろうと...
山本周五郎 「風流太平記」
...何かの堂閣が透いてみえる冬木立の雑木(ぞうき)落葉を敷いて坐った...
吉川英治 「松のや露八」
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