...大規模割引があるから、新しい冬服を買おうかな...
...またもや満州以来のぼろ冬服に着替え...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...冬服にメリヤスを重ね着した地上からの訪問者には...
寺田寅彦 「夏」
...ニューヨークの宿へ荷物をあずけて冬服のままでワシントンへ出かけた時には春のような気候であった...
寺田寅彦 「夏」
...その暑さに冬服を着て各所を歴訪した...
寺田寅彦 「夏」
...冬服の気温から単衣一枚の気温に至る間を...
豊島与志雄 「台湾の姿態」
...私は黴臭(かびくさ)くなった古い冬服を行李(こうり)の中から出して着た...
夏目漱石 「こころ」
...君は冬服を着ているが...
夏目漱石 「野分」
...もう冬服の時節だあね...
夏目漱石 「野分」
...否なカイロでは冬服に薄い「シヤツ」では寒いこともあつた位である...
濱田耕作 「埃及雜記」
...疲れた冬服のせゐか...
林芙美子 「浮雲」
...ほかの連中のと同じように冬服だが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...夏も冬服を着てゐる三田公のやうな甲斐性無しと腐れあはうつていふのさ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...二枚の冬服と一枚外套があるばかりであった...
「赤い貨車」
...冬服は私のいない時に(九年のはじめ)だまされて誰かにとられてしまいました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一高時代には薄手の冬服一着で間に合わせ...
武者金吉 「地震なまず」
...病夫況復及衰躬、抃忻恩賜防冬服...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...河筋を伝つて北から吹く風が今日(けふ)俄(にはか)に取出した冬服を徹(とほ)して寒い...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...何処(どこ)か緋や純白や草色(くさいろ)を一寸(ちよつと)取合せて強い調色(てうしよく)を見せた冬服の巴里(パリイ)婦人が樹蔭(こかげ)を行(ゆ)き交(か)ふのも面白い...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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