...彼女は冥土に娘を送り届けたと言った...
...父の冥土の日には、家族でお墓参りをする予定だ...
...冥土の旅に出る前に、未練のあることをきちんと片付けたい...
...彼の死後、冥土に送るためのお金を募金で集めた...
...冥土の存在について、人それぞれ異なる考えを持っている...
...冥土(めいど)の使いに来て...
泉鏡花 「歌行燈」
...どんなものだか冥土(めいど)の土産(みやげ)に見て置きたいと思ってネ...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...一ツには冥土への安着を報せ...
海野十三 「十年後のラジオ界」
...「冥土(めいど)の土産にそれを聞かせてやろうか...
海野十三 「蠅男」
...利休は冥土(めいど)へ行ったのであった...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...冥土の障礙(さわり)となって...
田中貢太郎 「立山の亡者宿」
...冥土(あのよ)へ行(ゆ)くも一しょにお往(ゆ)きゃれ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...(お前の母を、わしが、手にかけたと同様にして殺したが、よく、冥土で、母に、わしの恋の、偽りでなかったことを、話してくれ)月丸は、頬へ、涙の流れるまま、暫く、眼を閉じていたが(義観に近い、こんなところで、泣いて、もしも、見つかったなら――)と、思うと、手拭で、手早く、涙を拭いた...
直木三十五 「南国太平記」
...遠い冥土(めいど)から出張したのだそうだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...こっちが叩きのめしてやる約束だから……」冥土(めいど)へ「おい...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...君子は二人の老人のうしろにお盆を持って控えて、これも吸取るような眼つきで三十郎の顔を見詰めているので、そのうちに三十郎は、自分は松久三十郎なぞではなくて、冥土の便宜で、あの世から三人の肉親を慕ってはるばるこの世へ戻って来た関原弥之助自身なのかも知れないというような不思議な気持になって来た...
久生十蘭 「生霊」
...話に聞く、冥土の朝景色は、こんなふうでもあろうかと思うばかりだった...
久生十蘭 「奥の海」
...私の往生は疑いもなく安楽至極で冥土の旅路も何んの障りもないであろう...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...息子が裸一貫で掛けたその暖簾の下から葬式を出してやつたんだ……これで親父も冥土に行つて先祖達に顏向も出來るつてわけだと俺は思ふんだが...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...彼は死後生より重き幾倍の苦痛――冥土にてその友と寡婦に逢うの苦痛...
宮崎湖処子 「空屋」
...この世の利益はもう必要がなくなった今では冥土(めいど)のお手引きに仏をお願いすることにして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今でも村の人々は此地を冥土の往来の入口といひ...
柳田國男 「信濃桜の話」
...どっちにしても冥土の道連れだ...
夢野久作 「冥土行進曲」
便利!手書き漢字入力検索