...その序文に「洗冤録(ぜんえんろく)」「晰獄亀鑑(せきごくきかん)」の二書をあげ...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...僕が殺したというのは冤罪(えんざい)です」呉侍御は朱の言葉を信(まこと)にできないので訴えた...
田中貢太郎 「陸判」
...妙子を犠牲にしても雪子の冤(えん)を雪(すす)ぐことに依(よ)って雪子によく思われたいと云う底意が...
谷崎潤一郎 「細雪」
...正誤の記事に気が付いて彼女の冤罪を知ったでもあろうが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...全ク根モ葉モナイ冤罪デアル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...これも殆んど冤罪で...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...そうそう正直に冤(むじつ)の晴れるのを待ってもいられまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...このお兄さんの冤罪(えんざい)というものは晴れたわけだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...冤罪(むじつ)でしょうか」「それも判らない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お糸の冤(むじつ)を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...君の冤罪をすっかり晴らしてくれた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...妹の冤罪で憤怒し狂乱している私の心は全く悪辣になった...
松永延造 「職工と微笑」
...同日富人も稗を夢み病死した(『還冤記』)...
南方熊楠 「十二支考」
...私はそれを推(お)し窮(きは)めて父の冤(ゑん)を雪(そゝ)ぎたいのである...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...私は父の冤を雪ぐと云ふことに...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...王妃と黒奴との冤罪(えんざい)も残りなく晴れて...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...「……嘘です……嘘です……間違いです……この手錠を取って下さいッ……冤罪(えんざい)です...
夢野久作 「冗談に殺す」
...ご子息の冤罪(むじつ)を主張なされても...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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