...最も写実的なる作家西鶴でさえ...
太宰治 「古典竜頭蛇尾」
...文五郎などが使うような写実的な感じではなく...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...それで写実的な感じはするかもしれないが...
寺田寅彦 「浮世絵の曲線」
...写実的な外形的な叙述を無意味であるとし...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...苦悩の表現における写実的な努力を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...これは写実的な絵だからな...
豊島与志雄 「自由人」
...如何に写実的な画面にしろ...
豊島与志雄 「性格批判の問題」
...一 およそ小説の作風抒情を主とするもの、叙事に重(おもき)を置くもの、客観的(かっかんてき)なるもの、主観的なるもの、空想的なるもの、写実的なるもの、千態万様(せんたいばんよう)、一々説明しがたしといへども、その価値は唯作者の人格にありといはば一言(いちごん)にして尽くべし...
永井荷風 「小説作法」
...歩行者が写実的な歩調をしないで...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...キミの写実的な描写に感銘を受けたと言うんだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...写実的なものであると同時に...
牧野信一 「浪曼的月評」
...非写実的な蓬莱山(ほうらいさん)とか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...背景や所作の写実的なのが低級なものに感ぜられて来る……というのは衆口の一致するところである...
夢野久作 「能とは何か」
...服装が写実的ならば...
夢野久作 「能とは何か」
...たどたどしいくま取りも、写実的な、新鮮な印象を与える...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...ガンダーラの画がどういうものであったかはわからないが、彫刻と同じように、写実的な、清らかな、かなり精練されない所もある芸術だったとすると、画才のある素人にはわりにまねやすかったであろうと思われる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...ギリシアの流れを汲んだ西洋美術の写実的な美しさに親しんだ者には...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...腰のつがいの非写実的な形などについても言えると思う...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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