...彼女は話が冗漫で疲れる...
...その冗漫な話はさっぱりわからなかった...
...あなたは冗漫な説明をしている...
...冗漫な文書を読むのはつらい...
...あまりにも冗漫すぎて飽きてしまった...
...冗漫の嫌ひはありますが...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...殊に美妙斎の生緩(なまぬる)い冗漫の言文一致は論難に不適当であって...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...冗漫な嫌ひが出て来て...
田山録弥 「小説新論」
...ただ徒(いたず)らに冗漫の辞を羅列して問題の要旨に触るるを得ざるは深く自ら慚(は)ずる所なり...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...それは衒学(げんがく)的で、冗漫で、古典的で、叙情的で、気取りすぎた、嫌味(いやみ)たらしい、下等なものであって、外国的な調子をもってるように思われる、駄法螺(だぼら)や穿(うが)ちや露骨や機知などの混和だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「この男はばかなのかな?」ジョンドレットは冗漫と懇願とのあらゆる調子で二...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わたくしが報告書に基いて冗漫なる物語を綴つた徒労を笑ふであらう...
永井荷風 「来訪者」
...ドストイェフスキイの文章は時とすると粗雜で冗漫で...
南部修太郎 「氣質と文章」
...冗漫や無駄を嫌つて一字一字を惜みながらコツコツと筆を運んだが...
南部修太郎 「氣質と文章」
...これまで従ってきた冗長・冗漫な方法を捨て...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...極めて冗漫なる詞を以て...
平出修 「逆徒」
...その驚くべき冗漫さも已むを得ぬと我々に首肯せしめるだけの充分な理由があるからであります...
堀辰雄 「プルウストの文體について」
...簡勁の語多く冗漫の語少し...
正岡子規 「俳人蕪村」
...新詩形を有する発句は和歌の冗漫なるに比してやや新なる者を生じたる事なきにあらねど...
正岡子規 「古池の句の弁」
...冗漫(じょうまん)なれば今回の如く除きし方よし...
三木竹二 「明治座評」
...おそろしい悪文ね、饒舌で冗漫です、そのくせ粗雑な描写です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...冗漫な今昔紀行になってしまった...
吉川英治 「随筆 新平家」
...その上かなり冗漫である...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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