...御冗談(ごじょうだん)ばっかり...
芥川龍之介 「影」
...冗談は置いて――お鳥さんにも下りて來て貰つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...冗談(じょうだん)じゃない……...
海野十三 「毒瓦斯発明官」
...あの空家に幽霊が出るという訳ではありますまいね」林が冗談らしく笑うと...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...きっと人が死ぬ時はあんな声を出すかも知れませんよ』冗談に云った積りが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...」それから彼も冗談に...
オウ・ヘンリ 三宅幾三郎訳 「水車のある教會」
...「冗談言つちやいけねえ...
太宰治 「お伽草紙」
...洒落(しゃれ)や冗談じゃありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...曲者はお前だらう」「冗談ぢやありませんよ」「障子を閉めきつてゐたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...冗談も休み/\言へツ」「本當ですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...丑寅(うしとら)の方にポーッと桜が見える――」「冗談言っちゃいけません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...日々に肥つてゆくぞ」と機嫌よく冗談を云ふことがあつた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...えゝ?」「冗談も...
牧野信一 「妄想患者」
...韮山 冗談言ってはいけまへん...
三好十郎 「好日」
...「だめよ平さん」若い女房が勝手から出て云った、「差配さんに怒られたばかりじゃないの、御病人に障るから帰ってちょうだい」「養生所の先生ですね」男は登に向かって云った、「おらあ平吉ってもんで、新出先生とは古い馴染です、ええ、このむじな長屋では佐八とおいらがいちばん古い店子(たなこ)でしてね、その佐八が重病だってえのに、おいらに会わせてくれねえ、――そこにいるお松なんぞはよそから来たくせにしやがって、病人に障るから帰れなんてぬかしゃあがる」「酔ってなければ云やしないわ」と若い女房が云った、「酔ってる平さんは事のみさかいがつかないんだもの、差配さんだってそう云ったでしょ」「うるせえうるせえ」平吉という男は首を振って遮った、「おらあ九つの年から飲み始めて、四十年ちかいあいだ酒の気の切れたことのねえ人間だ、素面(しらふ)のときは知らねえが、酔ってるときに事のみさかいのつかねえようなためしはありゃあしねえ、嘘だと思うなら赤髯の先生に訊いてみろ」平吉はそこでにやっと笑った、「――いつか赤髯先生がおれに云ったっけ、おれがやけ酒を飲みすぎて、妙な物を吐いてぶっ倒れたときだ、先生はこんなおっかねえ顔をして、病気になるほど飲む金があるんなら、ちっとは女房子のことも考えろってな、冗談じゃねえ、ええ、先生は外側からおれのことを見るからそんなことが云えるんだ、おらあそ云ってやった、いっぺんおいらのような人間の心の中へへえってみてくれって、……金持や学のある人なら、これはしちゃあいけねえとか、こうしちゃあ損だからこうしようとか、為になることとならねえことの区別ができるだろう、が、そいつは金や暇があるか、学のある人間のこって、おれっちにゃあそんな器用な芸当はできやあしねえ、そうじゃあねえか、おれっちのような人間は夜昼なしに稼いでも、満足におまんまも食えねえ、毎日々々、今日はどうやって食おうか、今日は凌(しの)ぎがついたが明日はどうする、嬶(かかあ)がとやについた、がきが生れそうだ、店賃(たなちん)が溜って追い立てをくってる、どこでどうくめんしたらいいか、――毎日毎晩、何十年となくそんなくらしをしているんだ、ええ、外側から見ればただ飲んだくれてるようにみえるだろうけれども、心の中はそういったようなもんだ、冗談じゃあねえ、嬶やがきのことなんぞ考えてみろ、とたんに飲まずにゃあいられなくなるんだから」佐八が呻き声をあげ、なにか云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...……冗談じゃない...
山本周五郎 「桑の木物語」
...「タッタ二十円しか遣らないのになあ」とテレ隠しみたような冗談を言ったくらいの事であった...
夢野久作 「少女地獄」
...彼の笑顔(えがお)と冗談のなかに真実を知ったからである...
吉川英治 「新書太閤記」
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