...棘(いばら)の冕(かんむり)を冠せられ...
石川啄木 「鳥影」
...キリストと共に棘(いばら)の冕(かんむり)を冠(かむら)しめられて信者は彼と共に義の冕を戴くの特権に与かるのである...
内村鑑三 「聖書の読方」
...八十伴(やそとも)の緒(を)は玉(たま)ぶちの冕冠(かむり)も高(たか)に...
薄田淳介 「白羊宮」
...だましてその服と冕を脱がせ...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「小翠」
...元豊から剥ぎとった服と冕を証拠としてさし出した...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「小翠」
...殿上の高い処に一人の王者が冕(かんむり)を被り袍(ほう)を著て案(つくえ)に拠って坐っていた...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...また古今を通じて随筆の冠冕(かんべん)となすべきものである...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...志を得るとは軒冕(けんべん)の謂ではない...
中島敦 「弟子」
...キリストさまは茨の冠冕(かんむり)を被せられるんね...
北條民雄 「鬼神」
...これは何の罪あるをも我が見ぬことを汝等の知らんためなり』爰にイエス茨の冠冕をかむり...
北條民雄 「鬼神」
...軒冕(けんべん)誘(いざな)う能わず...
穂積陳重 「法窓夜話」
...世俗の尊重する冠冕(かんべん)爵位にも優って...
穂積陳重 「法窓夜話」
...すなわちその花中(かちゅう)の黄色花冕(おうしょくかべん)を小皿に見立てたものである...
牧野富太郎 「植物知識」
...鮮黄色(せんおうしょく)を呈せる皿状花冕(さらじょうかべん)を据(す)え...
牧野富太郎 「植物知識」
...本をひろげて冕(かんむり)の図や日蔭のかずらの編んである図などを見た...
正岡子規 「車上の春光」
...「熊車露冕入郊関...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...二十四史の冠冕たる史記も...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...袞冕赤(コンベンセキセキ)...
吉川英治 「三国志」
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