...もう再転三転するのはやめましょう...
...彼は意見が再転三転することが多い...
...内定をもらってから再転三転している...
...内容が再転三転しているので、確認しておいてください...
...この問題については再転三転せずに決断しましょう...
...再転して今度は実業界に入ろうとした一青年たる自分が文学に興味を持つようになったのもまた...
内田魯庵 「四十年前」
...米連対欧弗の戦争勃発(ぼっぱつ)が伝えられ、それが再転して、両国の握手となり、極東に対して共同作戦をとると見えたが、今また三転して、再び米連と欧弗とは、険悪なる関係に投げこまれ、すでに両軍の間には、激戦が展開されているようであった...
海野十三 「地球要塞」
...更にそれが再転すれば君主専制となるに過ぎぬ...
大隈重信 「日支親善策如何」
...芭蕉はさらにそれを再転して...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...地平も、そのころ、おのれを仕合せとは思わず、何かと心労多かったことであったようだが、それより、三年たって、今日、精も根も使いはたして、洋服の中に腐りかけた泥がいっぱいだぶだぶたまって、ああ、夕立よ、ざっと降れ、銀座のまんなかであろうと、二重橋ちかきお広場であろうと、ごめん蒙(こうむ)って素裸になり、石鹸(せっけん)ぬたくって夕立ちにこの身を洗わせたくてたまらぬ思いにこがれつつ、会社への忠義のため、炎天の下の一匹の蟻(あり)、わが足は蠅取飴(はえとりあめ)の地獄に落ちたが如くに、――いや、またしても除名の危機、おゆるし下さい、つまり、友人、中村地平が、そのような、きょうの日、ふと三年まえのことを思って、ああ、あのころはよかったな、といても立っても居られぬほどの貴き苦悶を、万々むりのおねがいなれども、できるだけ軽く諸君の念頭に置いてもらって、そうして、その地獄の日々より三年まえ、顔あわすより早く罵詈雑言(ばりぞうごん)、はじめは、しかつめらしくプウシキンの怪談趣味について、ドオデエの通俗性について、さらに一転、斎藤実と岡田啓介に就いて人物月旦(げったん)、再転しては、バナナは美味なりや、否や、三転しては、一女流作家の身の上について、さらに逆転、お互いの身なり風俗、殺したき憎しみもて左右にわかれて、あくる日は又、早朝より、めしを五杯たべて見苦しい...
太宰治 「喝采」
...再転して社会に於ける職業的定位をも意味するようになるものだが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...再転して課長心得に...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...再転して霊肉合致(がっち)より本能の重大を力説して刹那主義なる新語を鋳造せり...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...その辰巳屋(たつみや)のお雛(ひな)さんも神田で生れて、吉原の引手茶屋桐佐(きりさ)の養女となり、日本橋区中洲(なかす)の旗亭辰巳屋おひなとなり、豪極(ごうき)にきこえた時の顕官山田○○伯を掴(つか)み、一転竹柏園(ちくはくえん)の女歌人となり、バイブルに親しむ聖徒となり、再転、川上貞奴(さだやっこ)の「女優養成所」の監督となって、劇術研究に渡米し、米国ボストンで客死したとき、財産の全部ともいうほどを、昔日の恋人に残した佳話の持主で、書残されない女である...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...その再転化なり...
堀口九萬一 「東西ほくろ考」
...転封して来たものは再転封されてこの土地を去ったというのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...マルサス説は再転してその第三期に入る...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...あの人の再転向の姿を見て信ずべきものの一切を失い...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...従ってヤトもまたヤツからの再転訛か...
柳田國男 「地名の研究」
...「とう」はまた「たを」の再転に相違ない...
柳田国男 「峠に関する二、三の考察」
...脛巾(はばき)脱ぎは恐らく砂払いからの再転で...
柳田国男 「年中行事覚書」
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