...円石を万仞の峰頭より転ずるが如く...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...そこに三本の榛が実をおとし枯葉をおとし灰いろの円石(まるいし)のあひだに一人の寂しい少女がその井戸を守つてゐるさうだ...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「鷹の井戸(一幕)」
...その奇蹟の水を飲む人は永久に生きるといふことだ老人いまこの瞬間お前の眼前にありはしないか灰いろの円石と一人のさびしい少女と葉のない三本の榛とが青年しかし...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「鷹の井戸(一幕)」
...縦四寸ばかりの楕(だ)円石なり...
井上円了 「おばけの正体」
...かの淵(ふち)より出(いだ)したる円石(まるいし)を人作(じんさく)の石の台(だい)の脚(あし)あるにのせて墓(はか)とす...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...いかなる形なりともいつとなく人の円(まる)めたるごとく円石(まるきいし)となるも又奇妙ふしぎなり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...されば社のえんの下に大小の円石(まるいし)満(みち)みちたり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...頑丈な円石を積み重ねた堤防の上に次第上りに出ると...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...房一は歩きにくい足もとの円石に目を落して何となく考へこんだ風に歩いて行つた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...それ円石を険涯より転じ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...これ実に円石を万峰の上より転ずるなり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...大きな円石の道祖神と共に...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...その傍(そば)に円石(まるいし)を畳んだ井戸があって...
森鴎外 「鶏」
...磯(いそ)の潮で千年の「時」が磨減(すりへ)らした大きな円石(まろいし)を層層(そうそう)と積み重ねた石垣...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...下には海に沈んだ円石(まろいし)が浅瀬の水を透(とほ)して亀(かめ)の甲のやうに並んでゐる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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