...柔(やはらか)な円みの上に...
芥川龍之介 「世之助の話」
...別に好い声ではないが、円みのある、落着いた温かい声である...
石川啄木 「葉書」
...肩の円みと顔が見えて...
田中貢太郎 「雨夜草紙」
...モスリンの単衣の下に息づいている円みを持った肩の形や乳房のあたりを...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...そしてその円みをもった細い淋しそうな眉と...
豊島与志雄 「田舎者」
...そして円みのあるに...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...或る円みを持っている...
豊島与志雄著 「球体派」
...が温和な円みをもっているもの...
豊島与志雄 「椎の木」
...円みをもって盛り上ってる峯から...
豊島与志雄 「憑きもの」
...円みを持った眉根まですっと通っていた...
豊島与志雄 「反抗」
...その肌の円みを帯びた曲線を頭の中で辿ってゆくと...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...円みを帯びた形となっている...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究」
...机に居ても 空は見え畳に座しても大どかな海の円みと砂のかおりが頬のあたりに そっと忍びよって来るああ...
宮本百合子 「海辺小曲(一九二三年二月――)」
...あたまのそこまでしんとしてその美しい形や円みを描いた...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...ふっくらと円みがあって...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
...うすべに色に浮んで見ゆるその山ざくらの花は多くふくよかな円みをもっていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...またその萱山のいただきの円みの上に何かの目じるしででもある様に見ごとな古木がうららかに咲き盛っているのも見えた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...そして円みを作って拗れながら流れている激しい水の中を眼にもとまらず敏捷に泳ぎ渡る...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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