...本陣の内部を内陣と呼ぶ...
...内陣に入って、座敷係の人に案内された...
...大村城の中でも内陣は特に華やかであった...
...式典のために内陣に上がるため、練習していた...
...レストランの内陣にはシェフが立ち、調理していた...
...内陣深く進み入り...
大町桂月 「箱根神社祈願の記」
...本堂の蔀格子(しとみがうし)につかまつて内陣(なか)を覗き込むでゐると...
薄田泣菫 「茶話」
...そのじめじめした暗さの中に何かお寺の内陣に似た奥深さがあり...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...いぶし金の内陣が...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...内陣は本来は男の会衆の席で...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...本陣の先には一段高くなって内陣(唱歌席)があり...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...内陣から一段高くなった聖壇(チャンセル)の北側にあって...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...蝋燭の黄色い光のチラチラする内陣の前まで...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...これは討手の群れが門外で騒いだとき、内陣からも、庫裡(くり)からも、何事が起ったかと、怪しんで出て来たのである...
森鴎外 「山椒大夫」
...たとえば下総(しもうさ)国府台(こうのだい)総寧寺の天正三年の制札に「一つ寺中の堀之内陣取るべからざる事」とある(嘉陵紀行二編三)...
柳田國男 「地名の研究」
...扉を開いた内陣に...
山本周五郎 「山彦乙女」
...貢さんは蝋燭と庖丁とを持つて内陣(ないぢん)へ跳(と)ぶ様に上(あが)つて行つた...
與謝野寛 「蓬生」
...もう一杯」内陣にあれば住職であり...
吉川英治 「江戸三国志」
...若僧が内陣の釣燈籠(つりどうろう)に灯(ひ)をくばりかけたころであった...
吉川英治 「親鸞」
...新しい御堂の大扉はすでに開かれて、内陣の壇には、先刻の僧たちが、仏具や帳(とばり)や蓮華(れんげ)や香台などをせわしげに飾っていた...
吉川英治 「親鸞」
...薪なんざ、あんなにもある」伽藍を指さした一名の者は、立ちどころに、そこの廻廊へ上がって、すでに壊れている勾欄(こうらん)の一部をもぎ取り、また内陣から、経机だの、木彫仏の頭だのを抱えて来て、手当り次第に、焚火の群へ、投げやった...
吉川英治 「平の将門」
...三やがて内陣のうちから僧正は袈裟(けさ)をつけ直して出て来た...
吉川英治 「宮本武蔵」
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