...「内玄関で薬剤師の竹村春枝さんに会ったわ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...内玄関脇の看護婦部屋にまでもあかりがさして...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...確かに私は本家の内玄関の土間に立っていた...
外村繁 「澪標」
...必ず一刀は内玄関まで提げて出るのである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...内玄関へ出ると、万作が「何事でござりますかな」と、草履を履きながら、七瀬を見上げた...
直木三十五 「南国太平記」
...そして、打ち水してある石の上を、植込みの竹の横を、くぐりから、内玄関へ廻った...
直木三十五 「南国太平記」
...さうして見おぼえのある閼伽井のそばの木犀の蔭へいつてかはるがはる呼んだら貞ちやんはがたがたと内玄関の戸をあけて私たちを茶の間へ案内した...
中勘助 「銀の匙」
...わたくしは平素家人の出入する内玄関の格子戸をあけて上つた...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...この屋敷の広さは、誰が見ても三四千坪以上、周囲にはお長屋があって、表は長屋門、左右には黒板塀、書院、表座敷、居間、用部屋、使者の間、表玄関、内玄関、詰所詰所、庭があり、林があり、築山があり、茶畑まであって、三千石以上の旗本の屋敷としては総てが備わっているが、主人がいない...
中里介山 「大菩薩峠」
...足音は勝手から内玄関の方へ抜け出した...
夏目漱石 「虞美人草」
...内玄関(ないげんかん)でこちこち音がする...
夏目漱石 「虞美人草」
...代助が内玄関を出(で)る時...
夏目漱石 「それから」
...代助が内玄関を出る時...
夏目漱石 「それから」
...そうして書生部屋のすぐ傍(そば)にある内玄関(ないげんかん)から案内を頼んだ...
夏目漱石 「明暗」
...内玄関の下駄箱からお靴を持って行きました」「だれの靴だ?」「それが不思議で――いい靴が五六足あるのに...
野村胡堂 「九つの鍵」
...内玄関から出ていった...
山本周五郎 「末っ子」
...出合いたまえ』『見参っ』『見参』打ちやぶる内玄関の戸...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...介が、門を訪れて、僧正の在否を問うと、「おいで遊ばします」と、寺侍が、山門から、内玄関へと、走ってゆく...
吉川英治 「親鸞」
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