...内懐が寂しいので、節約生活をしています...
...彼は内懐が広いので、おごってくれることがある...
...内懐が厚い人になりたいと思って、勉強に励んでいる...
...内懐が空いているので、食べ物を買いに行きたい...
...彼女は内懐が心配だから、贅沢はできないと言っていた...
...虫手合いの内懐まで手を入れやがる...
有島武郎 「かんかん虫」
...私は手を内懐(うちぶところ)へ入れて...
海野十三 「柿色の紙風船」
...内懐(ふところ)から...
海野十三 「空襲葬送曲」
...その一刹那にいきなり相手のやはらかい花粉に充ちた内懐に飛び込み...
薄田泣菫 「独楽園」
...いきなり内懐(うちふところ)に飛びこまれてわたくしは自分の不良性を失つた...
高村光太郎 「智恵子抄」
...自然の内懐にはいって...
中谷宇吉郎 「二つの序文」
...只髪の毛は今の様に金色であった……ウィリアムは又内懐(うちぶところ)からクララの髪の毛を出して眺める...
夏目漱石 「幻影の盾」
...宗助はそれを洋服の内懐(うちぶところ)に押し込んで汽車に乗った...
夏目漱石 「門」
...内懐へ抱え込んだ娘...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...どうぞ御自由に」平次はこの二た品を内懐に入れると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...内懐(うちぶところ)から尻尾の欠けた素焼きの狐を出して見せました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...内懐(うちぶところ)にしまい込んでおくもんだよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...嫌がるのを無理に押えて取出させると、あの野郎、親の遺言で女を断(た)ったような事を言って居るくせに、内懐中に、お嬢さんの手柄だの半襟だの、赤い可愛らしいものをくすねてうんと温めて居るじゃありませんか」「それだよ、八」「何が、それで?」「伊保木の倅を殺して、下女のお六を絞めたのは、矢張りあの野郎だ」「大丈夫逃げはしません、裏でお嬢さんと話をして居るから」八五郎は飛んで行きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...内懐深く仕舞い込むのでした...
野村胡堂 「百唇の譜」
...ぬれた内懐から気味わるそうに鍵をひきだして...
久生十蘭 「金狼」
...彼は守銭奴がその宝を隠すときのようにあわてふためいて手帳を内懐へおしこむと...
久生十蘭 「黒い手帳」
...真名古は写真を鄭重に内懐におさめる...
久生十蘭 「魔都」
...悪漢かかると、何をしやあがると振払ひて、内懐に入る...
三木竹二 「両座の「山門」評」
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