...警視庁の人達にも内密にして置いて貰いたい...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...但し人目に触れぬように内密に立廻り致しますると...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...その後も始終誰にもわての顔を見せてはならぬきっとこの事は内密にしてと夢(ゆめ)うつつの裡(うち)に譫語(うわごと)を云い続け...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...そうしてこの結果をお話したいんです――ごく内密に」「ありがとう...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...五十燭光の電球を買ってきて内密につけてみても...
豊島与志雄 「白血球」
...父へは勿論誰にも内密にして...
豊島与志雄 「道連」
...まだ茂承(もちつぐ)さまには内密にしてある...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...電話を切ってこちらへ来るおせいに、さっきはどうもすみませんでした、なんにも知らないものだから、御無礼しました、一生のお願いですから、大将には内密に、と云いかけるのを、しつこいわね、一度聞いたら判っていますよ、前から大将からあんたのことは聞いて居ったし、こんなこと大将に云ったら、いっぺんであんたの仕事はおじゃんでしょうから、そんな気の毒なことはしませんよ、と吐いて捨てるように云って、おせいは台所の方へ行ってしまった...
火野葦平 「糞尿譚」
...このことは内密に」しばらくのち...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...二人とも内密にした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...グレイが消えたことは外務省が外交上の理由で当分内密にした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...この秘密もほかと同様に内密にされています...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...菊枝だということは内密にして...
山本周五郎 「日本婦道記」
...決して周都督にはご内密にねがいたい...
吉川英治 「三国志」
...内密に伏せておるから』『知るまいとは』『貴公が聞いたら...
吉川英治 「夏虫行燈」
...この宅助が内密にしておきますから」「ア...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...内密にしているらしいなあ」果ては...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...「極(ご)く内密におはなししたいが...
吉川英治 「源頼朝」
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