...警視庁の人達にも内密にして置いて貰いたい...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...斎藤のことについて少し内密に話し度(た)いことがあるという口実で...
江戸川乱歩 「心理試験」
...ごく内密に事件の再調査をはじめました...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「自責」
...出来れば本家へ内密にしたいくらいな際であるから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...だから宣教師の手紙のほうが教授の内密にしているまだ試験的な仮説を支持してくれるものとして大へん重要らしい気がしたのは無理のないことである...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...内密にわたくしの代理人を勤めたからのことで」「それはみんな嘘です! 外見は事実だが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...警察の方にも内密に終った...
豊島与志雄 「好人物」
...クリストフはもっと内密にしたがっていたが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...父へは勿論誰にも内密にして...
豊島与志雄 「道連」
...当家には公儀へ内密に夥(おびただ)しい金銀が隠してあるということを承わってその検分に来た...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだ茂承(もちつぐ)さまには内密にしてある...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...この話は内密に願います...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...内密にしてください」グラントはこれで終わりという風にバルコニーの端へ歩いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...内密に旨(むね)を伝えたいから...
森鴎外 「渋江抽斎」
...彼は直接、叔父勝家の帷幕(いばく)へ臨んで、居合わせた衆臣を尻目(しりめ)に、「御用がすみましたら、ちと内密に」と、勝家へ囁(ささや)いて、しばらく、傍らの床几(しょうぎ)にひかえていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...是非折り入って内密にお目にかかりたいと存じますが」こういって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...お役人の目をぬすんで」「ごく内密に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...内密にしているらしいなあ」果ては...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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