...但し人目に触れぬように内密に立廻り致しますると...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...それ故淫行者は内密に働いても表面はさりげない風を粧(よそお)う...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...是非これだけは内密にお願いいたしたいんですが――』『大丈夫です...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...大番所(おおばんじょ)に詰めている畠山六郎(はたけやまろくろう)を内密に呼ばした...
田中貢太郎 「頼朝の最後」
...乞食には違いないが、それは表面で、内密には、即座に物好きな旅行者の求めに応ずる...
谷譲次 「踊る地平線」
...ご内密にしてくださることと存じますが...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...警察の方にも内密に終った...
豊島与志雄 「好人物」
...内密にしてくれなくちゃ困るよ...
豊島与志雄 「反抗」
...与八の快き承諾ぶりで、伊太夫は最も安心して本家へ引きとると共に、内密に、迅速に、旅の用意をととのえてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...今夜の始末は内密にしてやるぞ」と言ったのは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...それもごく内密に...
服部之総 「志士と経済」
...内密にして頂けたら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...グレイが消えたことは外務省が外交上の理由で当分内密にした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...尤(もっと)も右はその者には堅く御内密に...
山本周五郎 「日本婦道記」
...M男爵から内密に借り受けた名簿によって日本内地に散在するJ・I・C団員を虱潰(しらみつぶ)しに投獄し...
夢野久作 「暗黒公使」
...また清盛の義母にもあたるちょうどいい手づるの御方(おんかた)として――池(いけ)の禅尼(ぜんに)へも内密に縋(すが)っている...
吉川英治 「源頼朝」
...「極(ご)く内密におはなししたいが...
吉川英治 「源頼朝」
...内密に済まそうとしたのが間違いだった...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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