...内実は神の祟を実現して見せんために...
井上円了 「おばけの正体」
...内実は火の車までは行かないが...
梅崎春生 「狂い凧」
...いいとしをして思慮分別も在りげな男が、内実は、中学生みたいな甘い咏歎(えいたん)にひたっていることもあるのだし、たかが女学生の生意気なのに惹かれて、家も地位も投げ出し、狂乱の姿態を示すことだってあるのです...
太宰治 「女の決闘」
...内実は穢多(えた)のために生捕られたという評判よ」「それも裏の裏で...
中里介山 「大菩薩峠」
...内実はどんなふうにもつれ合っているのだか...
中里介山 「大菩薩峠」
...内実はいずれも生活の饒多と単調さに倦(う)みはて...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...内実は我意の強い狭量な気質で...
久生十蘭 「鈴木主水」
...リーナにたいする山川家の扱いは、見せかけほど冷酷なものではなく、内実は、困らぬだけのものを、毎月、こっそりと届け、恩恵で縛りつけておいた...
久生十蘭 「蝶の絵」
...事の内実はともかくも...
福沢諭吉 「日本男子論」
...政府の長老も内実は日本士官の伎倆(ぎりょう)を覚束(おぼつか)なく思い...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...内実は発売を多くせんとするの計略と云(いっ)ても宜(よろ)しい...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...内実は学閥外の天才者流たる会田安明が関流の学閥に反抗した真剣の争いであったと見たい...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...内実はいかがわしい商売をしている女だったが...
山本周五郎 「お美津簪」
...内実は堕胎専門に違いないと睨んどるんじゃが...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...内実は七千何百円とかですんでいる入り割りもわかりました...
夢野久作 「少女地獄」
...内実は蔓延期であるらしい...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...表面忠君愛国の美名に仮装されていながら内実は...
夢野久作 「路傍の木乃伊」
...四……袁紹は鷹揚(おうよう)だが内実は小心で人を疑う...
吉川英治 「三国志」
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