...彼女の内奥を知ることができた...
...内奥まで知りたいという欲求に駆られることがある...
...彼は内奥に秘めた思いを語りだした...
...内奥を探るためには、時間をかけてじっくり話を聞くことが大切だ...
...内奥を深く理解するためには、相手の心に寄り添う姿勢が必要だ...
...それが本当に自己の内奥に潜む力の発現として作家を容型しているものならばたとえ似交(にかよ)った多くの美人画の中にも厳然と相容(い)れざる特異な相が現われていなければなりません...
上村松園 「雷同性に富む現代女流画家」
...内奥の憤りと落胆が最後の一言にかかっていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...飛鳥白鳳や天平にもなかった精神内奥の陰影がその形象の上に深く刻みつけられている...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...自分が自分の内奥より喚ぶ言葉なき言葉への悪寒のごとき畏れである...
中井正一 「絵画の不安」
...拍子の内奥によき耳だけが味到せんとする呼吸が内在する...
中井正一 「リズムの構造」
...汝がゆたけき内奥を...
中原中也 「海の詩」
...自然の内奥に秘められた事実を知っていたことになる...
中谷宇吉郎 「八月三日の夢」
...そういう自然の内奥に直接当面するような研究を...
中谷宇吉郎 「雪三題」
...もっと内奥的な意味に於て...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...と僕の内奥の心が迷っていた...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...親密に内奥の感じを表現し得るものが他にありましょうか...
宮本百合子 「芸術家と国語」
...この話しかたの内奥には...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そういう最も内奥的なモメントはとりあげられて居ませんものね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こんな些細なような言葉でも内奥は深くて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...サラリと気持をもちかえることが全く自然に可能になったのも何かそういう内奥のモメントが作用していると明瞭に感じます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...最も秀れた精神に根ざしたものは人心の内奥から涙を誘ひ洗ひ清めるのである...
室生犀星 「抒情小曲集」
...それは当時の宗教の内奥から出た必然であった...
和辻哲郎 「偶像崇拝の心理」
...人格の内奥の核を貫ぬき...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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