...茶を飲みながら兼題の歌...
伊藤左千夫 「草花日記」
...その夜(よ)の兼題は「雉子(きじ)」と「藤」とだつた...
薄田泣菫 「茶話」
...夜学すすむ教師の声の低きまま昭和七年九月十日 『山茶花(さざんか)』十週年記念大会兼題...
高浜虚子 「五百句」
...囀(さえずり)や絶えず二三羽こぼれ飛び昭和八年六月十三日 北海道旭川俳句大会兼題...
高浜虚子 「五百句」
...道々の余花(よか)を眺(なが)めてみちのくへ余花(よか)に逢(あ)ふ再び逢ひし人のごと五月十三日 仙台俳句会兼題をおくる...
高浜虚子 「五百五十句」
...兼題に「網戸」あり...
高浜虚子 「六百句」
...作者名省略――編者)席題「鮨」 川崎銀甲選好きだった鮨に位牌はたゞ黙し彬兼題「雄図」 中かずま選(佳)はち切れる雄図を乗せて移民船彬◆六月一日発行『詩精神』第二巻第六号五月抄鶴 彬縛られた呂律のまゝに燃える歌これからも不平言ふなと表彰状働けばうづいてならぬ……のあと土工一人一人枕木となってのびるレールスカップが廻せば歯車の不機嫌な註・スカップ(スカッブ)はストライキ破りのこと...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...八公連などが月並の兼題(けんだい)を得て景物取りの句作を為(な)すよりかくいひし者が...
正岡子規 「病牀六尺」
...兼題の歌を詠んで直してもらうとかいう稽古(けいこ)の為方(しかた)であっただろう...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その日の兼題も並び...
横光利一 「微笑」
...梶と高田は曲縁の一端のところですぐ兼題の葛の花の作句に取りかかった...
横光利一 「微笑」
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