...股肱の臣樋口次郎兼光をして行家を河内に討たしむるや...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...彼が旗下の桃李寥々たりしにも関らず、四郎兼平の如き、次郎兼光の如き、はた大弥太行親の如き、一死を以て彼に報じたる、是を源頼朝が源九郎を赤族し、蒲冠者を誅戮し、蔵人行家を追殺し、彼等をして高鳥尽きて良弓納めらるゝの思をなさしめたるに比すれば、其差何ぞ独り天淵のみならむや...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...樋口の十郎兼光の逆櫓(さかろ)の松も栄え...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...刀は浪游(なみおよぎ)と云う兼光の業物であったが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...父の輝国から貰った兼光(かねみつ)の業物(わざもの)であったが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...ながまさ公が兼光のおん太刀を引出物になされましたについて...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...正面の床の間には父が遺愛の備前兼光(びぜんかねみつ)の一刀を飾り...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...ばらりと振った采配に、ひらりと変る陣備え、変るが早いか、おててこて、猫に、鳶に、河童の屁、いざ来い、来れっ、と待ち受けたりーいっ」南玉は、顔を赤くし、少し、額に汗を出して、伸び上りながら「謙信公は、これを見て、やああ、奇怪なり、くそ坊主、いで目に物見せてくれん、ついでに、素っ首土産にしょ、と、抜き放ったる業物は、備前の住人、大兼光、三尺八寸二分二厘、真向、上段、大上段、頭の頭上に振りかざし、当るを幸い、右左、前後左右に、前後、細かに切ったが千六本、細かく突いたがところてん...
直木三十五 「南国太平記」
...忠利は数馬に関兼光(せきかねみつ)の脇差をやって...
森鴎外 「阿部一族」
...それに初陣(ういじん)の時拝領した兼光を差し添えた...
森鴎外 「阿部一族」
...伊賀兼光の三人だけが...
吉川英治 「私本太平記」
...土佐守兼光らなど...
吉川英治 「私本太平記」
...樋口兼光(ひぐちかねみつ)を...
吉川英治 「源頼朝」
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てれんと グッドバイ やらなければならない
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