...成程彼等には尊徳のように下男をも兼ねる少年は都合の好い息子に違いない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...人といふ見地からすれば一人で総てを兼ねることは出来ません...
石川三四郎 「農民自治の理論と実際」
...見当さえつき兼ねるままに...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...矛盾なく兼ねることが...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...とても平気で口に言い出し兼ねるほど...
太宰治 「皮膚と心」
...まことになんともはや申し兼ねる次第なんですが(とパーヴェル・パーヴロヴィチは恭々しく頭をさげた)...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...代理を兼ねるというわけにはいくまい...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...言いわけも聞かないで縄にかけるというのはいかにも了簡(りょうけん)がなり兼ねる...
中里介山 「大菩薩峠」
...その後毎年冬になるのを待ち兼ねるようになった...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...実際には事実となって現われて来なかったから何とも云い兼ねるが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...なぜそんな真似(まね)をしたかと母に聞かれては云い兼ねる...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...親の身には諦め兼ねることでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...英国民は劇作家を兼ねる制作俳優には冷たい...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...顔かたちも見わけ兼ねる...
本庄陸男 「石狩川」
...どうもこの上一しょにいてくれとは云い兼ねる...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...葬に立つた時のやうな歩附(あるきつ)きとは兎角調子が合ひ兼ねる...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「祭日」
...妙な媾和にもなり兼ねる...
森鴎外 「半日」
...賤しい心の男が手出しをし兼ねる貴い處があつて...
横光利一 「悲しみの代價」
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