...典雅な姿を寫し取るために止(とゞ)まつてゐた...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...紫禁城で行われた典雅な言葉遣いになっていた...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「西洋科学は素晴らしい」
...」などと言っている昔の人の典雅な心境をも少しは学んで...
太宰治 「禁酒の心」
...忘れず胸にひめていた典雅な少女と...
太宰治 「デカダン抗議」
...典雅な陰影を顔に与えて...
太宰治 「火の鳥」
...こうしてその固有のおるべき環境にいるときの自然の姿はこのようにも美しく典雅なものである...
寺田寅彦 「沓掛より」
...田舎者(いなかもの)の自分の目には先生の家庭がずいぶん端正で典雅なもののように思われた...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...典雅な形態を見ればたれしも蘇生(そせい)するここちのしない人はあるまい...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...典雅な腰の線を眺めていた...
直木三十五 「南国太平記」
...「クラリネット五重奏曲」の典雅な優しさ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...荘重典雅な皇居の中で...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...典雅な人々が歩いていた...
萩原朔太郎 「猫町」
...典雅な会話と、洗練された社交的な身振りが、花のように揺れていた...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...もっと典雅な名にしたければ白雪ユリといっても悪くはあるまい...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...典雅な筆つきと見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...官女のやうに典雅な「三椏」も...
柳宗悦 「和紙の教へ」
...声をひそめて浮き上った彼女の典雅な支那沓(ぐつ)が...
横光利一 「上海」
...重厚な椎の樹に典雅な桐の花をつけたかと見えるこの樹は...
横光利一 「旅愁」
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