...典雅な曲線とか装飾的な末端とかいうものは薬にしたくも見当らぬといって...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...」などと言っている昔の人の典雅な心境をも少しは学んで...
太宰治 「禁酒の心」
...卵に目鼻というような典雅な容貌(ようぼう)の持主である...
太宰治 「パンドラの匣」
...幽麗典雅なものもある...
田山録弥 「小説新論」
...こうしてその固有のおるべき環境にいるときの自然の姿はこのようにも美しく典雅なものである...
寺田寅彦 「沓掛より」
...敏捷(びんしょう)で典雅な挙止を示すと同時に...
寺田寅彦 「備忘録」
...典雅な形態を見ればたれしも蘇生(そせい)するここちのしない人はあるまい...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...典雅な腰の線を眺めていた...
直木三十五 「南国太平記」
...」夫人の頬は、新鮮な果物のように、艶々(つやつや)しく、黄金(きん)色の生毛(うぶげ)が、微かに光っているし、その腰は、典雅な線で、その豊満さを現しているし、それから、その下肢は、張切って、滑かだった...
直木三十五 「ロボットとベッドの重量」
...其の西洋文學も十七世紀の貴族的な端麗典雅なものではない...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...たいへん典雅なようすで掛けている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...典雅なようすをしたこの時計台こそもっともふさわしい場所だと思われぬでもない...
久生十蘭 「魔都」
...模造の石炭の入っている典雅な壁煖炉(カミン)の前には...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...ほとんど古めかしい位に典雅な線を持つた女だが...
三好十郎 「肌の匂い」
...過ぎし日の典雅な足なみを思ひ出す...
三好達治 「測量船拾遺」
...その美しさは友禅の典雅な技に負うているところが大きいといわねばなりません...
柳宗悦 「民藝四十年」
...官女のやうに典雅な「三椏」も...
柳宗悦 「和紙の教へ」
...山口は踊りの中の一人の典雅な支那婦人を見付けて囁いた...
横光利一 「上海」
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