...典雅な曲線とか装飾的な末端とかいうものは薬にしたくも見当らぬといって...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...ユウゴオの趣味は典雅ならず...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...典雅なうちに沈んだ光沢があり...
上村松園 「無表情の表情」
...紫禁城で行われた典雅な言葉遣いになっていた...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「西洋科学は素晴らしい」
...同時にまた俳句としてもっとも荘重な典雅な調子を有している切字なのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...典雅な陰影を顔に与へて...
太宰治 「火の鳥」
...「クラリネット五重奏曲」の典雅な優しさ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...西洋の詩は荘重典雅なクラシカルの押韻詩に始まっているのに...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...だから君の憧憬は、あらゆる場合に於て文明的なもの、優美なもの、禮節あるもの、典雅なもの、文明紳士的なものに向つて居た...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...典雅な会話と、洗練された社交的な身振りが、花のように揺れていた...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...典雅なようすをした...
久生十蘭 「魔都」
...威儀のある典雅な様子でひらけてきて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...「Compliment(お辞儀!)Moulinet des dames(御婦人の旋舞(ムリネエ)を!)Tour de main(手をうまくこなして!)」――彼がいかに典雅な調子で de の黙音 e をのみ込んでしまうか...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...過ぎし日の典雅な足なみを思ひ出す...
三好達治 「測量船拾遺」
...この上なく典雅な風采(ふうさい)が薫には備わっていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いずれにも典雅なものが用意されます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...官女のやうに典雅な「三椏」も...
柳宗悦 「和紙の教へ」
...声をひそめて浮き上った彼女の典雅な支那沓(ぐつ)が...
横光利一 「上海」
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