...上流では北白川宮大妃富子殿下、故有栖川宮(ありすがわのみや)妃慰子殿下、新樹(しんじゅ)の局(つぼね)、高倉典侍、現岩倉侯爵の祖母君、故西郷従道(さいごうつぐみち)侯の夫人、現前田侯爵母堂、近衛公爵の故母君、大隈(おおくま)侯爵夫人綾子、戸田伯爵夫人極子を数えることが出来る...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...伯母は二人とも典侍に上っているという神道(シンドー)イズムのパリパリで...
久生十蘭 「春雪」
...よく似ておいでになると典侍が言ったので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...典侍は手で留めて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「まじめ過ぎる恋愛ぎらいだと言っておまえたちの困っている男もやはりそうでなかったね」と典侍(ないしのすけ)へお言いになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...典侍はきまり悪さも少し感じたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...まんまと好色な源典侍の情人の一人になった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...源典侍のようなあつかましい老女でもさすがに困らせるような戯談(じょうだん)もあまり言い出せないのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...典侍のことは自身にもおかしくてならないふうであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...右方は大弐(だいに)の典侍...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「伊勢の海の深き心をたどらずて古(ふ)りにし跡と波や消つべきただの恋愛談を技巧だけで綴(つづ)ってあるような小説に業平朝臣(なりひらあそん)を負けさせてなるものですか」右の典侍が言う...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...典侍(ないしのすけ)はいっそう昔が帰って来た気がして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宰相中将はいでたちのせわしい場所へ使いを出して典侍へ手紙を送った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...正当な夫人のできたことで典侍は悲観しているのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夫人の生んだのは、長男、三男、四男、六男と、長女、二女、四女、五女で、典侍は三女、六女、二男、五男を持っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...官名を早蕨典侍(さわらびのすけ)とよばれて...
柳原白蓮 「私の思い出」
...これへついて来たか」「はい」「典侍らは...
吉川英治 「私本太平記」
...その上に、寵妃たちを取り巻く、典侍とか、女官たちのあいだには、閥(ばつ)の争いだの、意地わるい嫉視(しっし)だのがあって、日蔭で冷ややかに歪(ひね)くれた眼と眼が、絶えず、行儀作法の正しいなかで、根強い呪(のろ)いと闘いを交わしているのが、ほとんど、明けても暮れてものことなのである...
吉川英治 「親鸞」
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